※本ページはアフェリエイト等広告が含まれています
東京湾で人気の釣り物「フグ釣り」。
食べて美味しい魚なので人気になのはよくわかります。
カットウ仕掛けでの釣りが有名ですが、千葉県富津沖では喰わせ釣りでフグを狙います。
繊細でテクニカルな喰わせ釣りですが、奥が深くとても楽しい釣りです。
今回は初心者にもわかりやすく喰わせフグ釣り攻略のコツと揃えた方がよい道具や仕掛け、釣ったフグの処理方法まで詳細解説します。
![ショウサイフグの写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/25184183_m-1-680x380.jpg)
食べて美味しく釣って楽しいフグ釣りです
喰わせフグ釣り攻略のコツは
喰わせフグ釣り攻略のコツは2つあります。
- 竿やリールは静かに動かすこと
- 餌と仕掛けは派手にすること
①竿やリールは静かに動かすこと
仕掛けを投入した後、錘が浮かないように、錘が立たないような状態でアタリを待ちます。
いわゆるゼロテンションという状態です。
アタリが出たり、穂先がイレギュラーな動きをしたら静かにゆっくりと竿先を数センチ程度上げていき、フグがエサを追ってアタリが続くとそのまま針掛りします。
![竿先を上げる写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/1a1ff3139ee1c685520dd21f82ff8e8e-680x380.jpg)
ゆっくり竿先を立てるイメージです
決して鋭く合わせてはいけません。
アタリが続いても針掛りしないとつい反射的に鋭く合わせてしまうのですが、逆効果です。
棚を取り直すときもリールはゆっくり巻いて仕掛けを降ろすときも錘がドンッと底に付かないようゆっくり降ろしてください。
フグは好奇心旺盛ですが、臆病でもあります。
慎重なくらい竿やリールは静かに動かしましょう。
②餌と仕掛けは派手にすること
フグは好奇心旺盛です。
ポイントにたくさんフグがいて入れ食いに近い状態のときは問題ないのですが、あまりアタリが多くない状況の時は餌と仕掛けを目立つようにすると効果的です。
餌は甘エビの場合は通常3等分にカットして使いますが、2等分にして大きめに使います。
またアルゼンチン赤エビを使うと甘えび餌より大きいためアタリが増える傾向にあります。
仕掛けも派手にするとアタリが増えることがよくあります。
- カワハギ釣りで使う集寄プレートを付ける
- 錘を反射板付きのものを付ける
集寄プレートはシンプルなもので構いません。
錘は細長いタイプの方がゼロテンションを感じやすいのでおすすめです。
富津では20号の錘を使用します。
ただし、根掛りの多い場所ではロストの可能性が高いので普通の鉛タイプを使いましょう。
![喰わせフグ釣りで使う錘写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/f1da246b861722a947e8252452ddd134-680x380.jpg)
ポイントによって使い分けましょう
喰わせフグ釣りにおすすめの道具
喰わせフグ釣りに最適な道具をご紹介します。
喰わせフグ釣りに最適な釣竿
湾フグ用の竿が最適です。
カワハギ用の竿でも代用は可能です。
錘負荷20号以下で、調子が9対1か8対2の竿になります。
これから竿を購入する人は価格が1万円ちょっとと手ごろで、買って損は絶対にしないダイワの湾フグXをおすすめします。
竿先がよくできており、アタリがとても取りやすく、合わせも決まりやすいです。
喰わせフグ釣りに最適なリール
それほど深い棚での釣りではありません。(20メートル以内)
軽量、浅溝のベイトリールを使いましょう。
ダイワのLIGHT SW X ICは浅溝、軽量で低価格と非の打ちどころがないです。
PEラインは0.8号を巻きましょう。
喰わせフグ釣り用の仕掛け
フグ釣りはカットウ釣りが主流のため喰わせフグ用の仕掛けは釣具店にはあまり置かれてないです。
![カットウ仕掛けの写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0160-1-680x380.jpg)
カットウ仕掛けは多種あります
喰わせフグ釣りのできる船宿には仕掛けが売っていますので船宿で購入するのが一番です。
とはいえ、全く仕掛けを持っていかないのは不安という場合はがまかつの喰わせ仕掛けは売っているお店も多いので購入しておきましょう。
![喰わせ仕掛けの一覧写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0161-1-680x380.jpg)
このお店では3種類ありました
注意してほしいのががまかつの仕掛けは仕掛けが2組入ったタイプと仕掛け1組と交換ハリスが3本入ったタイプがあります。
必ず仕掛け1組と交換ハリスが3本入ったタイプにしましょう。
喰わせフグ釣りは驚くほど多くのハリスを切られます。
予備ハリスがないと厳しいです。
近くにない場合はこちらで購入しましょう。
![船宿オリジナル仕掛け写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0437-680x380.jpg)
替えのハリスが10本あっても1日持たない可能性があります
喰わせフグ釣りに必ず用意したい道具
喰わせフグ釣りに絶対持って行ってもらいたい道具はこちらになります。
簡易竿受け
餌付けやフグを外す際に竿を掛けておくと便利です。
湾フグ竿は竿先が細く折れやすいため不意に動いて折れたりしないよう竿受けを使いましょう。
![船の移動の写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0455-680x380.jpg)
なにかと使う機会は多いです
フィッシュホルダー
フグはかなりヌメヌメします。
素手で触るとうまく掴めません。
フィッシュホルダーは必須ですので用意してください。
プライヤー
フグは歯が硬いため噛まれるとかなり痛いです。
歯が硬いため、針がなかなか抜けないケースがあります。
手で針を取るのではなくプレイヤーで外しましょう。
魚処理用のハサミ
餌のエビを切ったり、フグのエラを切って血抜きする場合に使います。
ナイフよりハサミの方が安全かつ早くできます。
喰わせフグの基本的な釣り方
喰わせフグ釣りの基本を解説します。
餌の付け方
船宿で配られる餌の甘エビ、赤エビは殻付きになります。
甘エビは胴体を捻って尻尾と分けます。
尻尾側の太い部分、2節分位の殻を外して尻尾から殻を押すとするっと身が取れます。
アルゼンチン赤エビも胴体を捻って尻尾と分け、尻尾の殻をむきます。
甘エビは2〜3等分、赤エビは一節ずつハサミで切ります。
餌は針に3回縫刺ししてください。
餌は最初にもらう量では足りなくなる場合が多く、追加で購入できるのでケチらず使いましょう。
![餌の甘えび写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0441-680x380.jpg)
上が甘えびの頭を取った状態、下が殻を2節取った状態です
仕掛け投入
フグは好奇心旺盛なため、ポイントに着いて合図が出たらできるだけ早く仕掛けを投入しましょう。
それだけでアタリの確率が上がります。
少しキャストした方が広く探れますが、根掛かりの可能性が高まります。
早く着底させた方が良いので無理せず足下に投入しましょう。
アタリを待つ
錘が底についたら糸ふけを取って錘が底から離れない位置でアタリを待ちます。
竿は平行か少し竿先が上を向いた状態で待つとアタリがあった時合わせやすいです。
いわゆるゼロテンションといわれる状態で待ちましょう。
船は少しずつ移動していますので、30秒程度経ったらゆっくり錘を海底から持ち上げてから錘をゆっくりと底につけます。
この動作は誘いと根掛り回避2つの目的があり、とても重要です。
![仕掛けを上げる必要性の画像](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/687f51fded8a1bcc9c6c09264118a61f.jpg)
誘いと根掛り回避の2つの効果があります
アタリとアワセ
アタリは手に伝わる場合、カリカリとした硬い感触が伝わります。
手に伝わらない時は竿先がクックっと小さく小刻みにおじぎします。
アタリがあったら静かに竿先を少し上げます。
針掛かりするとそのままググっと引っ張られますのでさらに竿先をあげてリーリングします。
針掛かりしなかった場合は、静かに上げた竿を下ろしてゼロテンションでアタリを待ちます。
フグが掛かった後
フグが掛かったらラインを緩めず一気に巻き上げます。
取り込みの際は仕掛けぎりぎりまでラインを巻いて抜き上げながら船中にフグを入れます。
仕掛けがそこそこ長いので仕掛けぎりぎりまで巻き上げないと船べりにフグが当たってバレてしまう事がありますので注意しましょう。
釣ったフグの処理方法
釣ったフグを美味しく食べるためにいくつか注意点があります。
血抜きをしてすぐにクーラーへ
釣ったフグを多くの人が船の海水バケツに入れています。
美味しく食べるためには釣ったフグはすぐにエラを切って海水バケツに入れて血抜きをしてください。
海水バケツに数分入れて血が抜けたらクーラーボックスに入れましょう。
![海水バケツで泳ぐフグの写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0457-680x380.jpg)
海水バケツから生かしたフグを掴むのも結構大変です
船宿で身欠きになった後の処理
フグは船宿で身欠きに処理してくれます。
処理する場所は船上で処理する所、宿先で処理する所様々です。
![フグを捌く船の写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0463-680x380.jpg)
船上で身欠されるときは海水で洗いやすいですね
頭と内臓と皮を取っただけ、ヒレまで取ってくれるなど船宿によって処理してくれる内容は異なります。
身欠きされたフグを受け取ったらすぐに次の処理をしましょう。
- ヒレと尻尾は切り取る
- お腹部分の血や黒黒く付いた内臓を擦って落とす
- 全体的にこすり洗いした後水分を取り袋に入れクーラーへ保存
![船上でのフグ処理写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0465-680x380.jpg)
軍手でこすりながら洗うと効率的です
ジップロックに身欠を入れてクーラーに入れると水気が入らず持って帰れます。
釣ったフグの家での調理方法
家に持ち帰った身欠きはさらに寝かせるための処理をしましょう。
寝かせるための処理
釣った当日のフグは非常に身が固いです。
2,3日寝かせた方が熟成して美味しいです。
家に帰ったら再度身欠きを流水で洗いましょう。
薄皮は取れるようなら取ってください。
![綺麗になった身欠の写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0476-scaled.jpg)
綺麗にしてから寝かせましょう
水気を切って冷蔵庫のチルドで寝かせます。
水分が多い状態なので寝かせる前にピチッとシートで30分程度包むと身が締まります。
![グリーンパーチの写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0482-680x380.jpg)
グリーンパーチで寝かせると鮮度よく寝かせられます
フグしゃぶ
釣ったフグで1番おすすめの調理方法です。
それほど薄く切らなくてもしゃぶしゃぶにするととても美味しく食べることができます。
3枚におろした身は2、3等分に薄く切ります。
骨と昆布で鍋の出汁を取って食べてください。
![フグの骨の写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/IMG_0479-680x380.jpg)
骨は塩を振って臭みを取って出汁に使いましょう
喰わせフグ釣りができる釣船
喰わせフグ釣りができる釣船(船宿)をご紹介します。
富津港 川崎丸
富津港から出船するフグは基本喰わせで釣ります。
川崎丸は初心者の面倒見もよく私も利用しています。
ホームページはこちら
-
-
千葉県富津港の川崎丸が船釣り初心者におすすめな理由は?|予約~駐車場~受付~出船~帰港までの流れ、釣果情報の信用度や評判、口コミまでご紹介
東京、神奈川から近い千葉県富津港で船釣り初心者におすすめなのは川崎丸です。予約~駐車場~受付~出船~帰港までの流れ、釣果情報の信用度や評判、口コミまでご紹介しています。
続きを見る
富津港 ひらの丸
タチウオ釣りで有名なひらの丸ですが、2隻船がありフグ釣りもあります。
ひらの丸はポイントによって喰わせ釣りしかできないポイントに入るときは喰わせ釣り必須、それ以外のポイントはカットウ、喰わせどちらでもOKという釣りになっています。
ホームページはこちら
富津港 浜新丸
こちらもタチウオ釣りメインの釣船ですが、喰わせフグ釣りもあります。
富津港中央突堤から出船しています。
ホームページはこちら
浦安港 吉野屋
たくさんの釣船がある吉野屋でフグ釣りも盛んです。
こちらは場所によりカットウ、喰わせと切り替えての釣りとなります。
釣果情報を見ていただくとどちらで釣りをしているかの情報が載っています。
ホームページはこちら
金沢八景 野毛屋
フグ釣りではかなり有名な釣船屋です。
カットウ、喰わせどちらでも釣りが可能です。
ホームページはこちら
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
喰わせフグ釣りはカットウでの釣りと比べるとマイナーな印象ですが、アタリを合わせて針に掛けるというテクニカルな要素が多い釣りです。
うまく掛けたときの楽しさを是非経験してみて欲しいです。
釣ったフグはとても美味しいです。
今回ご紹介した方法で丁寧に処理するとより一層美味しく食べることができますので試してみてください。
![ふぐ刺しの写真](https://24thewat.com/wp-content/uploads/2023/10/24218239_s-1-640x380.jpg)
もちろん刺身も美味しいです