芝桜は勝手に増えるって本当?ほったらかしでも庭いっぱいに咲く秘密と注意点を徹底解説!

芝桜勝手に増える?のアイキャッチ

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春になると、地面一面がピンクや紫でふんわり染まる芝桜(しばざくら)。その美しい姿に惹かれて、自宅の庭に植えてみたいと思う人は多いですよね。でも実際、「芝桜って勝手に増えるって聞いたけど、本当にそんなに簡単なの?」「放っておいても広がるって、逆に大変なことにはならないの?」といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

実は私もその一人でした。ずっと手入れが楽で花が長い期間咲いて冬越しできて毎年花が咲く、庭に映える植物を探していました。そんなときに出会ったのが芝桜です。

しかし、芝桜の繁殖力や育て方を知らずに植えてしまうと、思った以上に広がりすぎて後悔することもあります。この記事では、芝桜の繁殖力や育て方、ほったらかしで育てられるのかどうかなど、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。

記事ポイント

  1. 芝桜は本当に勝手に増える?その理由と仕組み
  2. 手入れなしでも育つ?放任栽培のリアルな様子
  3. 苗の選び方や植える時期のコツを紹介
  4. 庭いっぱいに広がるまでの時間と植え方の工夫

芝桜は勝手に増える?その繁殖力と育て方のリアル

芝桜は勝手に広がるのイメージ画像

 

  • 芝桜の繁殖力はどれくらい?広がり方と特徴を解説
  • 芝桜はほったらかしでも育つ?ズボラでもOKな管理方法
  • 芝桜の育て方の基本|初心者でも安心の手順とコツ
  • 芝桜の苗の選び方と植えるコツ|失敗しないスタートの秘訣
  • 芝桜を植える時期はいつがベスト?失敗しない季節の選び方

芝桜の繁殖力はどれくらい?広がり方と特徴を解説

芝桜の最大の特徴は「横に広がって増えていく」ことです。これは、茎が地面を這って伸びていく「ほふく性植物(地面を這う植物)」という特性を持っているからです。地面に沿ってどんどん枝を伸ばし、その節から新たな根を出すことで、自らのテリトリーを着実に広げていきます。

たとえば、カーペットを床の上に少しずつ引き延ばすように、芝桜も地面を這うようにしてじわじわと広がっていきます。まるで絵の具がじんわり紙に染み出していくような広がり方です。

実際に、たった1株を植えただけでも、わずか数ヶ月から1年で直径50cm以上に成長することがあります。このスピードは他の多年草と比べてもかなり早く、まさに「グランドカバー植物の優等生」と言える存在です。特に春から初夏にかけての成長期には目に見えて広がっていくのがわかり、見ていて楽しい植物でもあります。(※出典:国華園 園芸ガイド)

このような成長特性を理解しておくことは、庭づくりのレイアウトを考えるうえでも非常に大切です。たとえば、周囲に他の草花を植えたい場合は、芝桜の将来の広がりを見越して距離を取る必要があります。

▼芝桜の広がりイメージ(表)

年数 直径の目安 増え方の印象
1年目 約30〜50cm ポツポツと芽が地面を這い始める
2年目 約70〜100cm 庭の一部をしっかり覆いはじめる
3年目 約1.5〜2m以上 庭の一面がまるでカーペットのようになる

また、広がるだけでなく、地表をしっかり覆うことにより雑草の侵入も防ぎます。芝桜の葉が地面に影を作ることで、光を好む雑草の芽が育ちにくくなるのです。つまり、見た目が美しいだけでなく、実用面でも非常に優れた性質を持っているというわけです。※完璧に雑草を防ぐわけではありません。

このように、芝桜は時間とともに確実に地面を覆っていく植物であり、長期的に見ればコストパフォーマンスにも優れた庭づくりの味方と言えます。

芝桜はほったらかしでも育つ?ズボラでもOKな管理方法

芝桜をカットした姿の写真

花が咲き終わったら切りましょう

芝桜は「ほったらかしガーデニング」の代表選手です。

  • 水やり:基本的に雨まかせでOK(夏の猛暑だけ注意)
  • 肥料:春先に1回だけでも十分(あげなくても育ちます)
  • 剪定:花が終わったら3分の2の高さ分を刈る

つまり、ほとんど何もしなくても元気に育つのです。これは、「小学生が夏休みに育てる朝顔よりも手間が少ない」といっても過言ではありません。

ただし、花が咲き終わったら3分の2の高さ分を刈る剪定だけは忘れずに行ってください。完全に無視すると蒸れたり枯れたりすることもあるので、春と秋だけちょっと様子を見てあげましょう。

筆者の植えた芝桜日光がたっぷり当たる場所に植えた後は肥料、水やりを一切行っていないですが毎年綺麗な花を咲かせます。

芝桜の育て方の基本|初心者でも安心の手順とコツ

日陰に植えた芝桜の写真

日陰は花の密度が少ないです

育て方はとてもシンプル。以下の4ステップを守れば、初心者でも成功しやすいです。

  1. 日当たりの良い場所を選ぶ:半日以上日が当たるところが理想
  2. 水はけのよい土にする:雨がたまらないよう、砂を混ぜるのも◎
  3. 株と株の間をあけて植える:後で広がるので、30〜40cm間隔がおすすめ
  4. 根が張るまで軽く水やり:最初の2週間くらいは気にかけてあげよう

例えるなら、「芝桜はスポンジケーキの生地」のようなもの。最初の混ぜ方(土づくり)が肝心で、あとはオーブン(太陽)に任せるだけ。

逆に言うと太陽が当たらない日陰ではあまり成長せず、葉は間延びして成長します。花も間隔が開いて咲くため見栄えもよくありません。

筆者が日陰に植えた芝桜はコケが生えているくらい日光が当たらない日陰ですが、毎年花は咲きます。

芝桜の苗の選び方と植えるコツ|失敗しないスタートの秘訣

芝桜多摩の流れ写真

多摩の流れは2色でとても綺麗です

芝桜はかなりの品種があります。以下の表は、人気の芝桜8品種について、「花の色」「花びらの形状」「葉の細かさ」「病気や寒さへの強さ」などの特徴を比較したものです。

品種名 花の色 花びらの形状 葉の細かさ 病気への強さ 寒さへの強さ
ダニエルクッション 濃いピンク 丸みのある5弁花 やや太め 強い 強い
スカーレットフレーム 濃赤紫色 やや鋭角な5弁花 中程度 普通 強い
リトルドット 白地にピンクの斑点 丸みのある5弁花 細かめ 強い 普通
オータムローズ 明るいピンク 丸い花びらでやや重なりあり 中程度 普通 強い
モンブラン 純白 シンプルな5弁花 細かめ やや弱い 普通
多摩の流れ 白地に紫の筋入り 鋭角でやや波打つ5弁花 非常に細かい 強い 強い
オーキントンブルーアイ 紫に青みがかったピンク 中央が濃くなるグラデーション状の5弁花 細かめ 普通 やや強い
エメラルドクッションブルー 青紫色 丸くて小ぶりな5弁花 非常に細かい 強い 強い
  • 花の色と印象:濃いピンクや紫は庭のアクセントに、白や淡い色はナチュラルでやさしい印象になります。
  • 花びらの形状:丸い花びらはかわいらしく、鋭角な花びらはシャープでスタイリッシュな雰囲気に。
  • 葉の細かさ:細かい葉ほど繊細な印象を与えますが、蒸れにやや弱い傾向もあります。
  • 病気や寒さへの強さ:寒冷地では「ダニエルクッション」や「多摩の流れ」「エメラルドクッションブルー」などが特におすすめです。

それぞれの品種は見た目や育てやすさに違いがあるので、庭の環境や好みに応じて選びましょう。

芝桜の苗はホームセンターや園芸店で簡単に手に入りますが、選び方にコツがあります。

  • 葉が元気で濃い緑色をしているものを選ぶ
  • 茎がたくさん枝分かれしているものはよく育つ
  • 根がしっかり回っているポット苗が◎

苗を植えるときは、「ポットから出して根を軽くほぐし、土に押し付けるようにして植える」と根付きやすくなります。

芝桜を植える時期はいつがベスト?失敗しない季節の選び方

芝桜を植える時期イメージ画像

芝桜を植えるベストシーズンは春(3〜4月)か秋(9〜10月)です。

理由は、

  • 土の温度が安定していて根が張りやすい
  • 植えたあとすぐに強い暑さや寒さが来ない

真夏や真冬に植えると、苗がストレスを感じてうまく根付かないことがあるため避けましょう。

カレンダーで例えるなら、「芝桜は4月の入学式と9月の運動会のころにやってくる転校生」。ちょうどいい季節に引っ越してくると、新しい環境にもなじみやすいのです。

芝桜は勝手に増えすぎると困る?デメリットと植え方のポイント

芝桜が他の植物を覆う画像

  • 芝桜のデメリットとは?トラブルを防ぐための注意点
  • 芝桜を植える間隔は?広がりやすさを考慮した配置法
  • 隣の植物と喧嘩する?芝桜の増殖をコントロールする方法
  • 狭いスペースでも芝桜を楽しむには?上手なレイアウト術
  • 芝桜は勝手に増えるって本当?ほったらかしでも庭いっぱいに咲く秘密と注意点を徹底解説(総括)

芝桜のデメリットとは?トラブルを防ぐための注意点

芝桜のデメリット写真

1年に1回しか花が咲きません

芝桜はたしかに手入れが少なくて済むという魅力がありますが、それでも「いいことばかり」とは限りません。まるで元気すぎる小犬のように、うっかりすると手に負えないほど広がってしまうことがあるのです。初めて芝桜を植える方にとっては、予想外のトラブルに驚いてしまうこともあるかもしれません。

主なデメリットは以下の3つです:

デメリット 内容
広がりすぎる 他の植物を押しのけてしまう
蒸れに弱い 真夏に密集するとカビが生えたり枯れたりすることがある
開花時期が限定されている とても美しい花が咲きますが、1年のうち春だけの短い期間しか楽しめない

たとえば、芝桜を植えた場所の近くにチューリップやハーブなど他の植物がある場合、芝桜が思った以上に勢いよく広がることで、その植物たちの生育スペースを侵食してしまう可能性があります。庭全体のデザインが崩れてしまったり、日当たりを奪ってしまうことも。これは、広いお弁当箱に唐揚げがどんどん増殖して、ポテトサラダや玉子焼きの居場所がなくなってしまうような状況に似ています。

また、特に夏の高温多湿な時期には注意が必要です。芝桜が密集しすぎると、葉や茎の間に湿気がこもり、蒸れによる病気や枯れの原因となってしまいます。見た目には元気そうに見えても、内側ではカビや菌が繁殖していることもあるので、風通しの良い場所を選ぶことや、定期的に剪定して空気が通るようにしてあげることが大切です。

さらに、芝桜の開花時期は基本的に春限定です。一斉に咲いたときの華やかさは格別ですが、それ以外の季節には花がなくなり、葉だけの状態が長く続きます。1年を通して花を楽しみたい方には、ほかの花と組み合わせるなどの工夫が求められるでしょう。

このように、芝桜のデメリットも事前に知っておくことで、植える場所や管理の仕方を工夫し、トラブルを未然に防ぐことができます

芝桜を植える間隔は?広がりやすさを考慮した配置法

間隔を開けずに植えた芝桜写真

我が家は間隔狭いです

芝桜を植えるとき、「どのくらいの間隔で植えるか」はとても大切です。これはただの見た目の問題だけではなく、芝桜の健康や成長スピードにも大きな影響を与えるからです。間隔が狭すぎると、まるで満員電車のように押し合いへし合いになり、風通しが悪くなって蒸れてしまい、カビや病気の原因になります。逆に広すぎると、なかなか地面が芝桜で覆われず、雑草が生える余地ができてしまいます。これではせっかくのお庭も雑草だらけになってしまいます。

おすすめの植え方とその理由:

間隔(株と株の距離) おすすめ度 向いているケース
20cm ★☆☆ 狭いスペースに早く緑を広げたい場合。ただし蒸れやすく注意が必要。
30〜40cm ★★★ 一般的な家庭の庭づくりに最適。芝桜が健康に育ち、1〜2年でほぼ隙間がなくなる。
50cm以上 ★★☆ 広いスペースでゆっくり育てたい人や、手入れをじっくりしたい方におすすめ。

間隔を空けるのは「子どもたちに広い机を与える」ようなものです。お互いにのびのびできて、ケンカせずにすみます。密集しすぎると病気のリスクが高まるため、風通しを確保するためのスペースが必要です。

具体的にいうと、30〜40cmの間隔で植えると、1年で直径30cm以上の広がりを見せ、2年目にはほとんどの隙間が埋まって、美しい芝桜のじゅうたんになります。これは「最初に少し我慢して待てば、あとが楽になる」タイプの配置法です。

また、雑草の生えにくさを重視するなら、最初から密に植えるよりも、間隔を取りつつマルチングや防草シートを併用する方法もおすすめです。特に初心者の方は「どんどん増えてくれる」芝桜の性質に頼りすぎず、まずは健康に育てることを第一に考えて間隔を決めましょう。

たとえば、お弁当を詰めるときも、ぎゅうぎゅうに詰めすぎると潰れて美味しくなくなりますよね?芝桜も同じで、余裕を持って配置することで、その花の形や色がきれいに見えるようになります。

芝桜は1株で30〜50cm四方に広がる力を持っているため、最初にどれくらい広がるのかを想定して植えることが、後々の管理の楽さにもつながります。

隣の植物と喧嘩する?芝桜の増殖をコントロールする方法

芝桜の増殖をコントロールする方法画像

芝桜は隣の植物に対して“遠慮”をしません。まるで勢いよく広がるラーメンのスープのように、容器から飛び出しそうな勢いです。

では、どうすれば増えすぎないようにできるのでしょうか?

増殖をコントロールする3つの方法:

  1. 「仕切り」を使う:芝桜の周りにレンガやプランターを置いて、広がるのを防ぐ。
  2. 「切り戻し」をする:春と秋に、広がった部分をハサミで切って形を整える。
  3. 「場所を区切って植える」:他の植物とは離れたスペースに芝桜を限定して植える。

たとえば、隣の植物がハーブだったとしたら、芝桜のほうが成長が速いため、日当たりや水分を奪ってしまうことがあります。特にミントやローズマリーなど、根っこが横に広がるタイプと一緒に植えると、植物バトルが始まります。

筆者の家で使っている仕切りになります。


トンカチで叩いて地面に刺すだけで使えます。長さもハサミで切れるので調整も楽ですよ。

狭いスペースでも芝桜を楽しむには?上手なレイアウト術

芝桜のレイアウト画像

「うちの庭、そんなに広くないんだけど…」という方もご安心ください。芝桜は狭い場所でも十分に楽しめます。

おすすめのレイアウト例:

  • プランターや鉢植えで育てる:ベランダでもOK。芝桜の“広がりたい欲”を制限できる。
  • 飛び石の間に植える:石の間からのぞく芝桜がとてもオシャレ。
  • 花壇のフチ取りに使う:まるでレースのように芝桜が縁取ってくれます。

例えるなら、芝桜は「バターたっぷりのパン生地」。型に入れて焼けば形が整い、おいしくなるように、芝桜も“型(スペース)”を決めてあげると美しく咲きます。

また、小さなスペースなら手入れも楽。ちょっとした変化にもすぐ気づけるので、初心者にもおすすめです。

芝桜は勝手に増えるって本当?ほったらかしでも庭いっぱいに咲く秘密と注意点を徹底解説(総括)

我が家の芝桜写真

ここまで、芝桜の増え方や手入れのコツ、植えるときの間隔や注意点について詳しく解説してきました。

芝桜はたしかに「勝手に増える」ほどの生命力を持っていますが、それを活かすにはちょっとした“工夫”と“見守り”が必要です。

  • 植える間隔を考えることで、蒸れや枯れを防げる
  • 増えすぎたら切り戻しや仕切りで調整する
  • デメリットを知っておけば、他の植物とも仲良く育てられる

芝桜はまさに「放っておいたら元気に育つけど、ちょっと気にかけてあげるとさらに美しくなる」優等生のような植物です。

あなたの庭にも、カラフルでふんわりとした芝桜のじゅうたんを咲かせてみませんか?次の春には、まるでおとぎ話に出てくる庭のような風景が広がっているかもしれませんよ。

ちょっとした隙間にアクセントとして植えても元気に育ってくれます。丈夫さは随一のおすすめ植物です。


我が家の庭を彩っているドリフトローズの飼育も簡単で見栄えがしますよ。

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