フォレスターの未塗装樹脂パーツがダサい?塗装・コーティングで劇的ビフォーアフター!

実際に筆者が試した塗装・コーティング前後のフロントフェンダー

※本ページはアフェリエイト等広告が含まれています

納車当初はキリッと引き締まっていたSKフォレスターの未塗装樹脂のパーツが、気づけば白っぽくくすんで「ダサい」印象になっていませんか?

特にバンパーやフェンダーなどの無塗装樹脂部分は紫外線や雨風の影響を強く受け、その劣化は車の印象を大きく左右します。

このまま放置すれば、愛車の魅力が半減してしまいます。

しかし、ご安心ください。

適切な塗装やコーティングを施すことで、劇的に外観を改善し、新車時の艶を取り戻すことが可能です。

ディーラー純正のコーティング技術や、多くのオーナーが実践しているDIYでの復活術を徹底的に検証しました。

本記事では、スバル純正の信頼できる情報と、人気の市販製品の効果比較、さらには樹脂パーツの交換まで、あなたのフォレスターの見た目を劇的に変えるための具体的な方法をすべて網羅します。

このガイドを最後まで読んで、愛車のSKフォレスターの樹脂パーツを美しく蘇らせましょう。

記事ポイント

  1. スバル純正コーティングの仕組みと紫外線ガード効果を解説します。
  2. DIYで人気の市販コーティング剤(ワコーズ、シュアラスター、カーメイト)の性能を比較します。
  3. 塗装、コーティング、交換の3つの選択肢について、費用と効果を徹底比較します。
  4. 筆者による「ペルシード」の施工レビューと長期的な耐久性レポートを紹介します。

目次

フォレスターの未塗装樹脂パーツとは?

SKフォレスターの正面画像

SKフォレスターのオーナーであれば誰もが知る、あのタフで無骨なデザインを象徴する未塗装樹脂パーツ。

ここでは、そもそも未塗装樹脂とは何か、どこに使われているのか、そしてその素材が持つメリット・デメリットについて解説します。

  • どこに使われている?主なパーツ部位一覧(バンパー/フェンダーなど)
  • 未塗装樹脂のメリット・デメリット
  • 「ダサい」と言われる理由|経年劣化・色あせ・チープ感

どこに使われている?主なパーツ部位一覧(バンパー/フェンダーなど)

SKフォレスターのルーフレール画像

SK型フォレスターは、SUVとしての個性を際立たせるため、車体の下部やホイール周辺に広範囲にわたって未塗装樹脂パーツが採用されています。

これらのパーツは、デザイン上のアクセントとしてだけでなく、実用的な目的も担っています。

主な使用部位は以下の通りです。

  1. フロントバンパー下部:特にグリル下部からフォグランプ周辺にかけて使用され、タフな印象を強調しています。
  2. サイドクラッディング(フェンダーアーチモール):ホイールハウスを囲むように装着されている部分で、最も目立ち、砂利や泥はねからボディを保護する役割を果たします。
  3. サイドステップ(ドア下部):乗り降りの際に靴が接触しやすい部分に使用され、ボディへの傷を防ぐ役割があります。
  4. リアバンパー下部:荷物の積み下ろしで接触しやすい部分や、ディフューザー的なデザイン部分に採用されています。
  5. 屋根の上にあるルーフレール:キャリアやカーゴを積む用に付いているレールで、これも色あせします。

これらのパーツは、未塗装であることから、ボディカラーと異なるマットな質感を提供し、フォレスターのアウトドア志向の強いスタイリングに貢献しています。

しかし、その露出の多さゆえに、後述する劣化の問題も顕在化しやすいのが実情です。

未塗装樹脂のメリット・デメリット

未塗装樹脂が多くのSUVで採用されるのには明確な理由がありますが、同時にオーナーを悩ませるデメリットも存在します。

ここでは、両面を客観的に比較します。

項目メリット(利点)デメリット(欠点)
耐久性・保護性飛び石や小傷が目立ちにくい。未塗装のため、傷がついても塗装のように剥がれる心配がない。ボディの代わりに衝撃を吸収し、塗装面を守る。紫外線による経年劣化が避けられない。退色(色あせ・白化)が発生しやすい。
コスト塗装工程がないため、製造コストが削減できる。修理や交換の費用が、塗装済みパーツに比べて安価になりやすい。定期的なメンテナンス(コーティングなど)の手間と費用がかかる。
デザイン・質感マットでタフな印象を与え、SUVとしての無骨さを演出する。デザイン上のアクセントになる。経年劣化により、白化した際にチープな印象になる。「ダサい」と感じる原因になる。
メンテナンス汚れを気にせず使用できる。一度白化すると元に戻すのが難しく、深い汚れやシミがつきやすい。

未塗装樹脂パーツは、タフな使用環境に耐え、愛車を守る「プロテクター」としての役割は優れています。

しかし、美観の維持という点においては、定期的なケアが必須となる素材であると言えます。

「ダサい」と言われる理由|経年劣化・色あせ・チープ感

色あせしたSKフォレスターの後部バンパー

フォレスターのタフなデザインに欠かせない未塗装樹脂ですが、時間の経過とともに多くのオーナーが「ダサい」「古びて見える」と感じるようになります。

その最大の原因は「経年劣化」とそれに伴う「色あせ(白化)」です。

無塗装樹脂フェンダーが露天に曝されると、空気に触れることによって表面の顔料(色粉)が失われ、素材が隙間だらけの繊維状になります。

この状態になると、光が乱反射することで本来の黒色が失われ、灰色化(白っぽくなる)という現象が発生します。

この白化が進むと、以下の問題が発生し、「ダサい」という印象につながります。

  1. 色のコントラストの消失:ボディの鮮やかな塗装色と、樹脂パーツの引き締まった黒とのコントラストが曖昧になり、全体的にぼやけた印象になります。
  2. チープ感の増大:白化は、車が適切にメンテナンスされていない、古びた印象を与えます。新車時に感じたマットな質感ではなく、「安っぽいプラスチック」というチープな印象が強調されてしまいます。
  3. 洗車しても改善しない:通常の洗車では表面の汚れは落ちても、素材内部から変質した白化は改善しません。これがオーナーの悩みを深くする原因となります。

この白化(色あせ)こそが、フォレスターのタフな印象を損ない、愛車の価値を下げてしまう最大の要因であり、適切な対処が求められる理由です。

未塗装樹脂パーツの外観を改善する方法とは?

綺麗になる前後のSKフォレスターの後部バンパー

白化してしまった未塗装樹脂パーツを復活させ、新車時の輝きを取り戻すための具体的な方法を3つに分けて解説します。

あなたの予算、求める効果、作業時間に応じて最適な選択肢を選びましょう。

  • コーティング・保護剤で艶を出す|人気の市販製品と効果比較
  • 樹脂パーツを塗装する選択肢|DIYとディーラーの違い
  • 塗装ではなく交換できる?費用・効果の比較

コーティング・保護剤で艶を出す|人気の市販製品と効果比較

無塗装樹脂のコーティング

最も手軽で一般的な改善方法が、未塗装樹脂専用のコーティング剤や保護剤を使用することです。

これらの製品は、樹脂表面に浸透し、失われた油分や艶を取り戻し、新たな保護膜を作ることで白化を解消し、劣化の進行を遅らせます。

ここでは、DIY市場で特に人気が高く、効果に定評のある3つの製品と、スバル純正コーティングの仕組みを比較します。

スバル純正 無塗装樹脂コーティングの仕組みと信頼性

まず、スバル純正アクセサリーとして提供されている「無塗装樹脂コーティング」は、オーナーにとって最も信頼できる選択肢の一つです。

この純正コーティングの最大の特徴は、二酸化チタンを架橋膜の中に含んでいる点です(出典:スバル純正 無塗装樹脂コーティング / )。

二酸化チタンは、日焼け止めクリームにも使用される有名な紫外線フィルターであり、非常に細かい粒子が385mm以下の波長の紫外線をフィルターします。

この結果、無塗装樹脂が劣化の主原因である紫外線から守られ、樹脂パーツの色と艶を長期間維持できるよう設計されています。シリコン樹脂が高分子と架橋することで、非常に高い耐久性を確保している点も特徴です。

人気の市販製品とその効果

製品名主な成分と特徴持続期間(目安)施工難易度
ワコーズ スーパーハード特殊変性シリコーン樹脂。高い耐久性と強靭な被膜が特徴。深みのある艶と黒さを復活させる。6ヶ月~1年やや高い(脱脂処理が重要)
シュアラスター 未塗装樹脂コーティング レジンコーティング S-140レジン(硬化型樹脂)ベース。被膜が硬く、耐久性に優れる。専用クロスでムラなく塗り込める。6ヶ月~1年普通
カーメイト 黒樹脂復活剤シリコン系。手軽に施工でき、即効性がある。一時的に艶を出し、黒さを取り戻す。3ヶ月~6ヶ月低い(塗りやすさ重視)
ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティングガラス系成分配合。深い艶と高い撥水性が特徴。6ヶ月~1年普通
詳細:ワコーズ スーパーハード

ワコーズ スーパーハード

ワコーズ スーパーハードは、プロの整備士やカーケア愛好家からも高い評価を受けている製品です。

その名の通り、一度施工すれば長期間効果が持続する特殊変性シリコーン樹脂を主成分としています。

この製品の優れている点は、ただ表面に油分を与えるだけでなく、強靭な被膜を形成し、紫外線や雨水から樹脂を保護する点です。

施工時には、パーツ表面の油分を完全に除去する「脱脂」処理が不可欠ですが、適切に行えば、新品のような深みのある黒い艶を復活させることができます。

詳細:シュアラスター 未塗装樹脂コーティング レジンコーティング S-140

シュアラスター 未塗装樹脂コーティング レジンコーティング S-140

シュアラスター 未塗装樹脂コーティング レジンコーティング S-140は、レジン(硬化型樹脂)を主成分とした製品で、硬化することで耐久性の高いコーティング層を形成します。

この硬い被膜が、外部の刺激や紫外線から樹脂を守り、長期間にわたって艶と黒さを維持します。

付属の専用クロスは、塗布量の調整やムラなく均一に塗り広げることを助け、DIY初心者でも比較的安定した仕上がりを得やすいよう配慮されています。

詳細:カーメイト 黒樹脂復活剤

カーメイト 黒樹脂復活剤

カーメイト 黒樹脂復活剤は、手軽さを重視したシリコン系の製品です。

施工が非常に簡単であり、特別な下地処理をせずとも、塗るだけで一時的に樹脂パーツの黒さを復活させることができます。

即効性があり、一時的に見栄えを改善したい場合や、白化がそれほど進行していないパーツの予防的なケアに適しています。

耐久性は他の硬化系コーティング剤に比べて劣りますが、数ヶ月に一度の頻度でこまめに手入れをしたいオーナーに向いています。

樹脂パーツを塗装する選択肢|DIYとディーラーの違い

樹脂パーツを塗装する選択肢|DIYとディーラーの違い

コーティングが「表面の保護と艶出し」であるのに対し、「塗装」は樹脂パーツを根本的に別の色や質感に変える方法です。

白化を恒久的に解決し、車のイメージを大きく変えることができる選択肢ですが、難易度と費用が高くなります。

DIY塗装

DIYでの塗装は、費用を抑えられる最大のメリットがあります。

  • 費用: スプレー缶、脱脂剤、プライマー(密着剤)、サンドペーパーなどを含めて数千円から1万円程度で収まることが多いです。
  • 作業内容:
    1. パーツの取り外し(可能な場合)と徹底的な洗浄・脱脂。
    2. パーツ表面をサンドペーパー(#400~#800程度)で足付けし、塗料の密着性を高める。
    3. 未塗装樹脂用のプライマー(密着剤)を塗布し、乾燥させる。
    4. お好みの塗料(例:マットブラック、ボディ同色など)を数回に分けて薄く塗り重ねる。
    5. 必要に応じてクリア塗装を施し、耐久性と艶を出す。
  • 欠点: 非常に難易度が高く、失敗しやすいです。特に「密着不良による剥がれ」「ムラの発生」「塗料のタレ」などが起こりやすく、プロのような均一な仕上がりを得るのは至難の業です。特にフォレスターのような凹凸の多いパーツはムラになりやすい傾向があります。

専門店・ディーラーでの塗装

費用は高くなりますが、最も高品質で長期間の耐久性を期待できる方法です。

  • 費用: パーツの大きさや範囲によりますが、バンパーやフェンダー全体で数万円~10万円を超える場合もあります。
  • 作業内容:
    1. プロによる完璧な下地処理と脱脂。
    2. 樹脂用塗料や専門的な密着剤、柔軟性のある塗料を使用。
    3. 専用の塗装ブースでゴミの付着を防ぎながら、プロの技術で均一に塗装。
    4. 高級なウレタン系塗料やクリアコートで仕上げるため、耐久性が非常に高い。
  • 利点: 仕上がりの美しさ、耐久性、そして何よりも「失敗がない」という安心感があります。特にボディ同色に塗装する場合、色合わせの技術が必須となるため、プロに依頼するのが賢明です。

塗装ではなく交換できる?費用・効果の比較

劣化した未塗装樹脂パーツを、新品の純正パーツに「交換」するのも一つの選択肢です。

これは、白化を完全にリセットする最も確実な方法です。

交換の費用と効果

項目費用(目安)効果適しているケース
交換(新品純正パーツ)数万円~(パーツの大きさや点数による)白化・劣化を完全にリセット。新車時の状態に確実に戻る。白化が重度でコーティングでは対応しきれない場合。パーツに物理的な破損がある場合。
塗装(専門店)数万円~恒久的な白化対策。好みの色(例:ボディ同色)に変更可能。外観のカスタマイズを目的とする場合。新品交換より費用を抑えたい場合。
コーティング(DIY/プロ)数千円~数万円費用対効果が高い。白化の予防と軽度の白化の回復。定期的なメンテナンスを前提とする場合。費用を抑えたい場合。

交換の注意点:

  1. 費用: 部品代に加え、工賃が発生します。フォレスターのフェンダーアーチモールなどはクリップで固定されていることが多いですが、取り外し・取り付けには専門知識が必要です。全パーツを交換すると、かなりの高額になる可能性があります。
  2. 将来の劣化: 新品に交換しても、紫外線や雨風に曝されることで、数年後には再び白化が始まります。交換後も、純正コーティングや市販の保護剤などによる予防的なメンテナンスが必須となります。

結論として、未塗装樹脂パーツの外観改善において、手軽さ、費用対効果、耐久性をバランス良く考慮すると、まずは高品質なコーティング剤によるDIYやプロ施工を試みることが最善のスタートラインと言えます。

実際に筆者が試した塗装・コーティングレビュー

実際に筆者が試した塗装・コーティングリアバンパーのリアフェンダー

 

未塗装樹脂パーツの白化に悩む筆者自身が、人気のコーティング剤を実際にSKフォレスターに施工し、その効果を検証しました。

ここでは、使用した製品の具体的な効果や、施工前後の比較、そして気になる耐久性について包み隠さずレポートします。

  • 使用した商品「ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング」の効果
  • 塗装前・施工後のビフォーアフター
  • DIYか専門店か?費用と作業時間
  • 耐久性・雨や紫外線でどれくらい持つ?

使用した商品「ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング」の効果

ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング

今回筆者が使用したのは「ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング」です。

この製品を選んだ理由は、価格が手ごろでガラス系成分が配合されており、深い艶と高い撥水性が期待できる点、そして硬化系ながら比較的DIYで施工しやすいという評判があったためです。

実際に施工してみると、この製品の主成分であるガラス系成分が樹脂表面にしっかりと密着し、劣化した表面を覆い隠すように作用しました。

使い方は

  1. 液を専用のスポンジにしみこませる
  2. 軽くこするように未塗装面をなぞる
  3. 軽く付属の布で拭く

これだけです。

筆者が初めて塗った時は車1台で15分程度でした。

注意点は2つだけ

  • 液を含んだスポンジはかなり液体が伸びるのでびちゃびちゃ含ませず、ポンポンと2回位便から含ませるくらいの少量で大丈夫です。
  • 水分があるとうまく被膜しないのでティッシュを持ちながら濡れている所は先に水を拭き取って施工しましょう。

作業前はどれだけ面倒でどれだけの効果が出るか半信半疑でしたが、やってみると本当に簡単で効果抜群でもっと早くすればよかったと激しく後悔しました。

最も顕著な効果は以下の通りです。

  1. 深い黒さの復活:白化していた部分が濡れたような深い黒色に戻り、新車時以上の重厚な艶が出ました。マットな質感を好むオーナーには艶が出過ぎると感じるかもしれませんが、車の印象は格段に引き締まりました。
  2. 高い撥水性:施工直後、水をかけてみると、水滴がコロコロと弾かれました。この撥水性が、雨水に含まれる汚れやミネラル成分から樹脂を保護する効果が期待できます。
  3. 塗り込みやすさ:付属のスポンジで塗り込むだけで、液剤が均一に広がり、ムラになりにくいと感じました。硬化系の製品はムラになるとリカバリーが大変ですが、作業性は比較的良好でした。

一方で、懸念点もありました。硬化までにある程度の時間が必要なため、ホコリやゴミが付着しないよう、施工後の環境に配慮する必要がありました。

また、完全に白化が進行した深部の劣化については、一度の施工では完全には回復せず、二度塗りが必要となる箇所も確認されました。

ただ、2度塗りすればきれいになりました。


塗装前・施工後のビフォーアフター

百聞は一見に如かず。実際に施工したフォレスターのリアバンパーのビフォーアフターを比較しました。

【ビフォー(施工前)】

実際に筆者が試した塗装・コーティングリアバンパー

  • 色味:やや灰色がかったマットな黒。特に上部や太陽光がよく当たる箇所は白っぽく粉を吹いたような状態。
  • 質感:乾燥しており、表面にザラつきや細かな傷が目立つ。水がかかるとすぐに染み込むような質感。
  • 印象:全体的に古びた印象があり、ボディカラーとのコントラストが弱く、ぼやけて見える。

【アフター(施工後)】.

実際に筆者が試した塗装・コーティングリアバンパーの結果

  • 色味:濡れたような漆黒。深く、艶のある黒が復活し、ボディカラーが引き立つようになった。
  • 質感:表面が滑らかになり、光沢感が出た。触り心地もツルツルとして、汚れが付着しにくそうな印象。
  • 印象:車全体の印象が引き締まり、新車のようなフレッシュさが蘇った。「ダサい」と言われていた部分が、むしろデザイン上のアクセントとして機能するようになった。

特に、白化が激しかった部分の変化は劇的でした。

施工により、劣化の進行を隠蔽し、新たな保護層を付与することで、見た目の印象が大きく向上することが実体験から確認できました。


DIYか専門店か?費用と作業時間

樹脂パーツのコーティング・保護を行う際、「自分でやるか(DIY)」「専門店やディーラーに依頼するか」は大きな分かれ道です。

筆者の体験を元に、費用と作業時間を比較します。

項目DIY(ペルシード等の市販品使用)専門店・ディーラー(プロ施工)
費用2千円程度(コーティング剤代のみ)1万円~3万円程度(車種、範囲、業者による)
作業時間2時間(下地処理、塗布、乾燥時間除く)半日~1日(業者に預ける時間)
仕上がり処理の丁寧さでムラが出る可能性があるが、価格以上の効果は得られる。均一で高品質な仕上がり。耐久性も高い傾向がある。
メリットコストが圧倒的に安い。好きなタイミングで作業できる。失敗がない。プロの徹底した下地処理による高い密着性と耐久性。
デメリット手間がかかる。特に脱脂やマスキングに時間を要する。失敗するとムラになりやすい。費用が高い。日程調整や車の預け入れの手間がある。

筆者のDIY経験から言えるのは、「下地処理が命」ということです。

白化した樹脂パーツには、ワックスの油分や汚れが深く入り込んでいます。

これを徹底的に除去する脱脂作業にこそ、時間の半分以上を費やすべきです。

この下地処理を怠ると、どんな高性能なコーティング剤を使っても、定着せずにすぐに剥がれてしまいます。

費用対効果を考えると、DIYは非常に魅力的ですが、完璧な仕上がりを求めるなら、特にスバル純正の無塗装樹脂コーティングのような、二酸化チタンによる紫外線ガードの仕組みを持つプロ仕様の製品を選ぶのも賢明な投資と言えます。

耐久性・雨や紫外線でどれくらい持つ?

コーティングの持続期間は、オーナーにとって最も気になるポイントの一つです。

筆者が施工した「ペルシード 未塗装樹脂専用ガラスコーティング」の耐久性を、約6ヶ月間にわたって観察しました。

【筆者の体験談】

  • 初期(1~3ヶ月目):梅雨の時期も含め、撥水性は全く衰えず、洗車後の水切れも抜群でした。艶も施工直後の状態をほぼ維持。
  • 中期(4~6ヶ月目):日差しが強い夏を経験。太陽光が常に当たるフェンダー上部の艶に、わずかに落ち着きが見られ始めました。撥水性はまだ残っているものの、初期のような勢いは減退。
  • 6ヶ月経過後:ごくわずかな白化の兆候が、特に劣化が激しかった部分の端に見え始めました。しかし、施工前に比べれば遥かに黒く、美しい状態を保っています。

【一般論・純正情報との比較】

一般的に市販の硬化型コーティング剤の耐久性は6ヶ月~1年程度と言われます。

筆者の体験もその範疇に収まる結果となりました。

対して、スバル純正の無塗装樹脂コーティングは、前述の通り二酸化チタンという物理的な紫外線フィルターを層に含んでおり、その持続性は市販品よりも長い期間が期待されます。

純正品は「色と艶を長期間維持」することを謳っており、信頼できる専門店での施工と相まって、より高い耐久性を求めるオーナーにとって最適な選択肢となります。

結論として、DIYで高耐久のコーティング剤を使用しても、少なくとも半年に一度程度の再施工を計画的に行うことで、愛車の美観を維持できることがわかりました。

フォレスターの樹脂パーツ塗装でよくある質問(FAQ)

実際に筆者が試した塗装・コーティングリアバンパーのルーフレール

ルーフレールの綺麗になりました

フォレスターの未塗装樹脂パーツのメンテナンスや塗装を検討する際によく寄せられる疑問点について、詳細な情報と回答を提供します。

  • なぜ「無塗装」の樹脂パーツは色あせ・白化するの?
  • DIYでやるのは難しい?失敗しやすいポイントは?
  • おすすめの塗装色・艶出し剤は?
  • コーティング後のお手入れや注意点は?
  • 樹脂パーツコーティングの耐久性はどれくらい?

なぜ「無塗装」の樹脂パーツは色あせ・白化するの?

この問題の根本原因は、樹脂素材そのものの性質と、外部環境、特に紫外線による化学変化にあります。

スバル純正の情報(出典:スバル純正 無塗装樹脂コーティング / https://www.subaru.jp/accessory/bodycoat/jushicoating/)では、無塗装樹脂が露天に曝されると、空気に触れて表面の顔料(色粉)が失われ、隙間だらけの繊維状に変化すると説明されています。

この繊維状になった表面で太陽光が乱反射することで、本来の黒い色が失われ、人間の目には灰色や白っぽく見えてしまうのです。これが、未塗装樹脂の「色あせ」や「白化」のメカニズムです。

使用されているポリプロピレンなどの樹脂素材には、劣化を防ぐための添加剤(カーボンブラックなど)が含まれていますが、長期間にわたって強力な紫外線を浴び続けると、この添加剤が分解され、最終的に素材そのものが劣化・変質してしまいます。

つまり、白化は単なる汚れではなく、樹脂パーツが紫外線によって化学的にダメージを受けた結果であり、これを防ぐには、スバル純正コーティングが採用している二酸化チタンフィルターのような、紫外線カット機能を持つ強固な保護膜が必要となるのです。

DIYでやるのは難しい?失敗しやすいポイントは?

未塗装樹脂パーツのDIYコーティングや塗装は、結論から言うと「コーティングは難しくないが、塗装は難しい」と言えます。

失敗しやすいポイント(コーティング編)

  1. 下地処理(脱脂)の不足:最大の失敗原因です。パーツ表面にワックスやシリコン、油分が残っていると、コーティング剤が樹脂に密着せず、すぐに剥がれたり、ムラが発生したりします。パーツクリーナーなどで徹底的に脱脂し、完全に乾燥させることが必須です。
  2. マスキングの怠り:コーティング剤が塗装面やゴムパーツに付着するとシミになることがあります。特に硬化型(ガラス系やレジン系)のコーティング剤は一度硬化すると除去が困難なため、周辺をマスキングテープで丁寧に保護する必要があります。
  3. 塗り込みのムラ:コーティング剤を一度に厚塗りするとムラになりやすいです。薄く均一に塗り広げ、余分な液剤を拭き取ることが重要です。

失敗しやすいポイント(塗装編)

  1. 密着不良による剥がれ:未塗装樹脂は塗料が密着しにくいため、必ず「樹脂用プライマー(密着剤)」を使用しなければ、塗料がパリパリと剥がれてしまいます。
  2. 塗膜のひび割れ:樹脂パーツは車の振動や温度変化で伸縮します。柔軟性のない一般的な塗料を使うと、すぐにひび割れてしまいます。
  3. ゴミ・ホコリの付着:屋外での塗装はホコリや虫がつきやすく、仕上がりが非常に悪くなります。

DIYで確実に高い効果を得たいなら、まずは白化の回復効果が高いコーティング剤の使用に留め、脱脂を徹底することに注力するのが最も賢明です。

おすすめの塗装色・艶出し剤は?

未塗装樹脂パーツの改善策は多岐にわたりますが、ここではフォレスターのデザインを活かすためのおすすめの選択肢を紹介します。

おすすめの塗装色(カスタム)

  • マットブラック(艶消し黒):フォレスターのタフな印象を最大限に引き出す最も人気の色です。元々の未塗装樹脂の質感に近いですが、紫外線劣化の心配がなく、恒久的な黒さを維持できます。
  • ボディ同色:パーツの存在感を消し、車全体に統一感を持たせたい場合に最適です。特に都会的なスタイリングを好むオーナーに選ばれます。ただし、塗装の難易度と費用が非常に高くなります。
  • ダークグレー/ガンメタリック:マットブラックよりやや明るい色で、引き締まりながらも重くなりすぎない、絶妙なバランスを実現します。

おすすめの艶出し剤(コーティング)

コーティング剤の選択は、「マットな質感を維持したいか」「濡れたような艶を出したいか」によって変わります。

求める質感おすすめの製品タイプ特徴
深い艶と黒さガラス系・レジン系の硬化型コーティング剤(例:ペルシード、シュアラスター S-140)強い被膜を形成し、艶出し効果が非常に高い。高い撥水性も期待できる。
マットな黒さの維持油性・シリコン系保護剤(例:アーマオール、カーメイト 黒樹脂復活剤など)塗り込むことで黒さを取り戻しつつ、極端な光沢を抑えることができる。

最終的に、最高レベルの紫外線保護と長期間の艶を求めるなら、二酸化チタンを配合しているスバル純正 無塗装樹脂コーティングが、信頼性という点で最もおすすめです。

コーティング後のお手入れや注意点は?

未塗装樹脂コーティングを長持ちさせるためには、日頃のお手入れが重要です。

  1. 洗車時の注意点:
    • 強力な洗剤を避ける:コンパウンド入りのシャンプーや、アルカリ性の強い洗剤はコーティング層を早期に劣化させる可能性があります。中性のカーシャンプーを使用しましょう。
    • ブラシやタワシは避ける:硬いブラシや高圧洗車機のノズルを近づけすぎることは、物理的にコーティング被膜を傷つける原因となります。柔らかいスポンジやクロスで優しく洗うのが基本です。
  2. 油分の付着に注意:
    • ワックスやボディ用の艶出し剤が樹脂パーツに付着すると、その部分だけ変色したり、コーティング層の撥水性を阻害したりすることがあります。洗車時やワックスがけの際は、マスキングなどで付着を防ぐよう注意してください。
  3. 定期的な再施工:
    • ほとんどのコーティング剤は、永久に効果が持続するわけではありません。白化が再び始まる前に、製品が推奨する期間(6ヶ月~1年程度)を目安に再施工を行うことで、パーツの美しい状態を維持できます。

樹脂パーツコーティングの耐久性はどれくらい?

樹脂パーツコーティングの耐久性は、製品の種類と施工環境、そして保管環境に大きく左右されます。

製品タイプ耐久性目安特徴
スバル純正(二酸化チタン配合)1年~3年(長期維持)紫外線フィルターによる高い保護性能。プロ施工で安定した品質。
ガラス系・レジン系(硬化型)6ヶ月~1年強固な被膜を形成。耐久性と撥水性が高い。
シリコン系・油性(非硬化型)1ヶ月~6ヶ月施工が簡単だが、耐久性は低め。手軽なメンテンス向き。

耐久性を最大限に引き出すためには、以下の点に留意してください。

  1. 紫外線 exposure(曝露): 駐車場の環境が最も重要です。屋根のない青空駐車の場合、紫外線による劣化が早く進むため、耐久性は短くなります。
  2. 下地処理の質: 施工時にどれだけ徹底的に脱脂できたかによって、コーティング剤の密着度が変わります。DIYの場合、この処理が甘いと謳われている耐久性の半分も持たない可能性があります。
  3. 洗車頻度と洗剤: 高頻度の洗車や、アルカリ性の強い洗剤の使用は、コーティング層の早期剥離につながります。

結論として、最高の耐久性を求めるなら、紫外線対策が組み込まれた純正コーティングの施工と、屋根付き駐車場での保管、そして中性洗剤での優しい洗車の組み合わせが最も効果的です。

SKフォレスターのオーナーからの口コミ・評判

ここでは、実際にSKフォレスターの未塗装樹脂パーツのメンテナンスや塗装を経験したオーナーのリアルな声を紹介します。

純正コーティングで後悔なし

「新車購入時に純正の無塗装樹脂コーティングをディーラーで施工してもらいました。費用はかかりましたが、3年経った今でも全く白化の兆候がありません。知人のフォレスターは白くなり始めていたので、紫外線対策がしっかりしている純正品を選んで正解でした。手をかける手間がゼロなのが一番のメリットです。」(40代・男性)

DIYコーティングで劇的復活。ただしムラに注意

「白化が目立ち始めたので、評判の良い硬化系コーティング剤をDIYで試しました。事前にパーツクリーナーでゴシゴシ脱脂してからの施工です。結果、黒さは見事に復活!本当に劇的なビフォーアフターでした。ただ、一度硬化が始まると修正が難しいので、塗り込み作業は神経を使いました。特に細かい凹凸部分はムラになりやすいので、最初は目立たない箇所で練習すべきです。」(30代・男性)

交換とコーティングで新車超え

「飛び石でフェンダーアーチモールに深い傷が入ったタイミングで、新品に交換し、その直後に自分でガラスコーティングを施しました。新品にコーティングしたので、純正以上に深い艶が出ました。交換は費用が高くつきましたが、気分的にリフレッシュできました。劣化する前にコーティングするのが最強だと確信しました。」(50代・女性)

まとめ|未塗装樹脂パーツは「手をかけるだけで印象が変わる」

実際に筆者が試した塗装・コーティングツール

SKフォレスターの未塗装樹脂パーツが「ダサい」と言われる主な原因は、紫外線による顔料の分解と素材の繊維化による白化(色あせ)であることが明らかになりました。

しかし、この問題は「手をかける」ことで劇的に改善し、愛車の持つタフで無骨な魅力を完全に復活させることができます。

改善策は、オーナーの求める効果と予算に応じて以下の3つの選択肢があります。

  1. コーティング・保護剤(DIY/プロ):最も手軽で費用対効果が高い方法。特にスバル純正の無塗装樹脂コーティングは、二酸化チタンの紫外線フィルター効果により、長期的な保護性能が期待できます
  2. 塗装(DIY/専門店):恒久的な対策として有効。イメージチェンジ(マットブラック化、ボディ同色化など)も可能ですが、仕上がりの美しさと耐久性を求めるなら専門店への依頼が必須です。
  3. 交換(ディーラー):劣化が重度の場合や物理的な破損がある場合に、新車状態にリセットする確実な方法です。ただし、費用が高く、交換後もコーティングによる予防が必要です。

どの方法を選択するにせよ、白化を放置せず、適切なケアを施すことで、あなたのSKフォレスターの樹脂パーツは新車時の美しさを取り戻します

愛車の印象を左右する重要なパーツだからこそ、この記事を参考に、最適な塗装・コーティングで、美しいカーライフを楽しみましょう。

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