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アタリを感じ取って合わせた感触、トルクのある独特の引き。
船から狙う“マゴチ釣り”は、一度ハマると抜け出せない魅力があります。
特に“生きたエビ”を使った釣りは、テクニカルながらも初心者でも十分にチャンスがあるのが特徴。
繊細なアタリを見極め、タイミングを見て合わせを決める——その駆け引きはまさにゲーム感覚。
釣り上げたマゴチは刺身、天ぷら、洗いと、どれを取っても絶品の高級魚。
今回は、生きエビ餌を使った船からのマゴチ釣りの攻略ポイントを、楽しさと難しさの両面からたっぷりとご紹介します。
記事ポイント
- 生きエビ餌の船マゴチ釣り、最大の攻略ポイント
- エビ餌の付け方
- 船マゴチ釣りで更に釣果アップを狙うためのポイント
- 船マゴチ釣りの仕掛けとおすすめ船宿
船マゴチ釣り、最大の攻略ポイントはエビ餌の付け方

釣られたマゴチはおとなしいです
船マゴチ釣りは餌の生きたサイマキ(車海老)を弱らせないで針に付けることが最大の攻略ポイントです。
餌付けの難易度は釣りの中でも最難関の一つです。
餌付けに失敗するとエビはほぼ即死してしまいます。
上手に餌付けができればかなりの確率で釣果が期待できます。
船マゴチ釣りでのエビ餌の付け方
エビ餌の付け方は次の手順です。
- 角を半分くらいハサミで切る
- 口の少し上の部分に針先を斜めに刺す
- 針先がエビの前方に出てくるまで差し込む
ステップとしては3つです、注意事項を交えながら解説します。
1.角を半分くらいハサミで切る

赤丸が角になります
エビの前方真ん中に角のような尖ったものがあります。
これをハサミで切ります。
全部切る必要はなく、半分~3分の1程度切れば大丈夫です。
この作業は神経質にならず、さくっと処理しましょう。
2.口の少し上の部分に針先を斜めに刺す

結構頭の先だと思ってください
口に刺すと書かれている記事も多いのですが、口に刺すと針先の角度がちょっと立っただけで脳に刺さって死んでしまいます。
口よりも頭の先に針を刺します。
刺すときの針先はエビに対して直角ではなく、針先をエビの先方に倒して刺しましょう。
3.針先がエビの前方に出てくるまで差し込む

針先は無理に出さなくても大丈夫です
刺した針先をエビの目の間に向かって差し込みます。
針先は無理に大きく出す必要はありません。
うまく刺すことができたとエビはとても元気に泳ぎます。
元気なエビ餌を使っているとアタリの数も増えますので、餌付けは慎重に行いましょう。
1日でどの位のエビを使うのか

車エビなのでとても美味しいです
大体の船宿では基本料金にエビは5匹ついています。
もちろん、1日釣りをする場合5匹では絶対に足りません。
まめな交換をしていれば1日で15〜20匹位使います。
追加購入は現金払いになるのでお金は持って乗船しましょう。
釣れずに死んでしまって交換したエビは持って帰って塩焼きにして食べましょう、とても美味しいですよ。
船マゴチ釣りで更に釣果アップを狙うためのポイント
餌付けが最も重要な船のマゴチ釣りですが、次のポイントを理解すればさらなる釣果アップが期待できます。
- マゴチ仕掛けは天秤より中錘
- 棚取りと誘いはゆっくり小まめに
- 合わせは必ず入れる
- 2本竿は有効だが、マスターしてないと逆効果
①マゴチ仕掛けは天秤より三日月型中錘

釣具店で売ってなければ船宿で購入しましょう
船のマゴチ釣りはとてもシンプルな仕掛けです。
- 天秤仕掛け
- 三日月型中錘仕掛け
どちらかを使いスナップに1.2〜1.5メートルのハリスと針を付けるだけです。
天秤を使う理由はハリス絡み防止になりますが、私は三日月型中錘仕掛けでハリスが絡んだことはありません。
ダイレクトにアタリが取れるので三日月型中錘仕掛けにしましょう。
②棚取りと誘いはゆっくり小まめに
仕掛けを底まで落としたら糸ふけを取って底から1メートル程度上でアタリを待ちます。
潮の流れによって、底からの棚は1~1.5メートルと変化します。
- 潮が流れていない=棚を上げる
- 潮が流れている=棚を下げる
船長の指示に従いましょう。
30秒程度待ったら竿先をゆっくり30センチ位上げてまた元の位置に戻します。
また、30秒程度立ったら錘を底まで落として棚を取り直します。
竿先を上げる、降ろす、棚を取り直すを基本パターンにして繰り返してください。

まめな誘いと棚取りがキモです
③合わせは必ず入れる

合わせが決まると大興奮です
アタリは分かりやすくはっきり出ます。
グッ、グッっと断続的な竿先の引き込みがアタリです。
その中でググっと手に重みが伝わる引き込みが出たら重い物を持ち上げるイメージで竿先を上にあげて合わせてください。
マゴチ釣りでのアワセの注意点は次の通りです。
- 合わせないと針がかりしないので合わせ必須
- 重みのあるアタリが出たら待ち時間関係なく合わせる
よくマゴチはアタリが出てからアワセまで待ち時間が長いと言われますが、短い場合も多いです。
同じ生き餌を使ったヒラメ釣りの場合、アタリを合わせ損なっても餌が付いてあればまたアタリが出ます。
しかしヒラメと違い、マゴチは合わせ損なったらもうアタリは出ません。
すぐに餌のチェックをしましょう。
④2本竿は有効だが、マスターしてないと逆効果

慣れれば2本竿はおすすめです
底付近を狙って派手に誘う釣りではないため、2本竿で狙うと効率的です。
しかし、
- 2本竿の棚合わせや誘い
- 餌の生きエビ管理
この2つをしっかりできなければ一本竿よりも釣果が落ちる可能性が高いです。
また、餌エビの消費量も2倍になります。
二本竿をマスターしたいなら、平日の釣り人が少ない時に練習すると良いです。
生きエビ餌の船マゴチ釣り仕掛けとおすすめ船宿紹介

仕掛けやタックルはシンプルです
船のマゴチ釣りでおすすめの仕掛けをご紹介します。
船マゴチ釣り用のロッド
マゴチ専用のロッドが売っています。
私はこれを使っていますが、アタリも取れ胴も強いので気に入っています。
手持ちの竿を使う場合、
- 長さ1.8~2.2メートル前後
- 錘負荷20~40号
- 7:3か8:2調子
上記を満たすライトゲームロッドが最適です。
2本竿の場合、違う場所を狙うため、長さが違う竿を使いましょう。
船マゴチ釣り用のリール
船宿基準はPE1.5号までの指定が多いです。
マゴチは大型だとかなり強く引くためあまりにリールのドラグ性能が低いと使い勝手が悪いです。
マゴチ釣りではドラグはガッチリきつくします。
大型ハンドルが付いたPE1~1.5号を巻いたベイトリールにしましょう。
私が使っているのはこちらです。
価格性能比が高いのでおすすめです。
船マゴチ釣り用の錘
三日月型中錘をおすすめしましたが、基本15号になります。
潮の流れが早かったり、イマイチ底が取れないときは20号を使いましょう。
PEラインと錘はスナップで接続しましょう。
そうすれば隣とお祭りした場合にすぐに外すことができます。
船マゴチ釣り用の仕掛け
マゴチ釣りは人気がイマイチなのか千葉市の大型釣具店では市販の仕掛けが売ってないです。
意外と仕掛けの種類も少ないです。
17号針、ハリス6号で大丈夫です。
ヒラメ釣りほど仕掛けも消耗しないため2組(4本)あれば十分です。
その他船マゴチ釣りに必要な用品
船マゴチ釣りに必要な用品は次の通りです。
- ロッドキーパー
- フィッシュグリップ
- プライヤー
- ハサミ
【ロッドキーパー】
2本竿で釣る場合はもちろん、1本竿でもあった方がよいです。
アタリがそれほど多い釣りではないため、ずっと手持ちで釣っていると疲れてしまいます。
休憩するときにあると便利です。
【フィッシュグリップ】
トゲがあったりひれも鋭かったりするのでマゴチを手で掴むのはやめましょう。
針を外すときに絶対必要です。
【プライヤー】
マゴチは口が堅いので刺さった針を手で抜くのは大変です。
プレイヤーを使ったと針を取りましょう。
【ハサミ】
エビの角を切るのに使います。
仕掛けやラインを切るときにも使います。
船釣りで必要な用品8つをこちらでご紹介していますので参考にしてみてください。
千葉県富津沖で生きエビ餌でのマゴチ釣りをするのにおすすめの船宿

番号札を取ってから受付です
千葉県の富津沖で生きエビ餌の船マゴチ釣りができる船宿は数少ないです。
私は富津港の「川崎丸」を使っています。
マゴチ釣りで川崎丸を使う主な理由は
- 釣ったマゴチは神経〆してくれますので鮮度よく魚を持ち帰ることができる
- 船長がフグの処理免許を持っているので外道で釣れたフグを捌いてくれる
他にも川崎丸がよい理由はあります。
特に初心者にはおすすめの宿です。
初心者におすすめの理由はこちらで詳しく解説しています。
喰わせフグ釣りも川崎丸を使っています。
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生きエビ餌の船マゴチ釣り、最大の攻略ポイントはたったひとつ!のまとめ

骨まで美味しくいただけます
最後までご覧いただきありがとうございます。
生きたエビを餌にした船マゴチ釣りのご紹介でした。
エビに針を付ける作業はかなり難しいです。
でも、うまく付けることができれば間違いなくアタリの数が増えます。
マゴチ釣りは生きイワシを餌にしたヒラメ釣りと似ている部分が多くあります。
ヒラメ釣りが好きな人は間違いなくハマる釣りです。
まだ未経験の方は是非試してください。