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太刀魚釣りは、その独特な銀色の魚体と引きの強さで人気のターゲットです。
しかし、釣果に恵まれたとき、「太刀魚がクーラーボックスに入らない!」と焦った経験はありませんか?
太刀魚はその細長い形状から、一般的なクーラーボックスだと曲がってしまうことが多く、せっかく釣った太刀魚の価値を下げてしまいます。
また、クーラーボックスのサイズや入れ方を間違えると、魚が傷んでしまい、コスパどころか、美味しさも台無しに。
さらに、持ち運びや船上でのスペースも考えると、ただ大きいだけのものを選ぶわけにもいきません。
そこで今回は、太刀魚釣りを始めたばかりの初心者の方でも迷わないように、太刀魚釣りに最適で、コスパ最強のクーラーボックスの選び方から、サイズの考え方、入らない太刀魚を綺麗に入れる入れ方、そしておすすめモデルまで、収納コツを交えて完全ガイドします!
この記事を読めば、あなたはもう太刀魚の収納に悩むことはありません。
太刀魚釣りのクーラーボックス選びで、多くの人が抱える「太刀魚が曲がってしまう」「船の邪魔にならないか」「どのサイズが良いのか」といった疑問を全て解決し、釣った太刀魚を最高の状態で持ち帰るための知識が手に入ります。
最高の状態で太刀魚を持ち帰り、美味しくいただくために、最適なクーラーボックスを選び、正しい収納方法をマスターしましょう!
記事ポイント
- 太刀魚の鮮度を保つためのクーラーボックスのサイズと保冷力の重要性。
- 船釣りで船に拒否されない、持ち運びも楽な最適なクーラーボックスサイズの目安。
- 太刀魚が曲がらないようにするための、尻尾を切るなど実戦的な入れ方・収納術のコツ。
- 実際に釣りで使ってわかったコスパ最強でおすすめの太刀魚用クーラーボックス3選。
目次
船での太刀魚釣りでクーラーボックス選びが超重要な理由
太刀魚釣りに限らず、魚釣りではクーラーボックスは必需品ですが、太刀魚釣りにおいて、その選び方は特に重要です。
なぜなら、太刀魚の細長い独特の形状と、鮮度が味に直結するからです。
適切なクーラーボックスを選ばないと、せっかくの釣果が台無しになりかねません。
本章では、太刀魚釣りでクーラーボックス選びが重要となる理由を深掘りします。
- サイズが合わないと曲がる、さばくときにさばきにくい
- 氷の量・保冷力で味に差が出る
- 大きすぎても困る
サイズが合わないと曲がる、さばくときにさばきにくい
太刀魚は、細長い魚体を持っています。
平均的なサイズでも70cm〜100cm、大型になると120cmを超えることも珍しくありません。
一般的な四角いレジャー用や小型のクーラーボックスにそのまま入れようとすると、魚体を無理やり曲げて収納することになります。
魚が曲がった状態で冷やされると、その形で固まってしまい、家でさばくときに非常にさばきにくくなります。
特に、三枚におろす際や、焼き物にするために均等に切り分ける際に、曲がった魚体は作業効率を大きく下げ、身を崩してしまう原因にもなります。
また、魚体を無理に曲げることは、魚の鮮度や見た目にも悪影響を及ぼし、商品価値を下げてしまうことにもつながります。
氷の量・保冷力で味に差が出る
「太刀魚は歯が鋭い魚」としても知られていますが、「鮮度落ちが早い魚」としても知られています。
太刀魚は、適切な処理と保冷をしないと、すぐに鮮度が落ちてしまいます。
鮮度を保つためには、十分な量の氷と高い保冷力が必要です。
クーラーボックスの容量が小さいと、魚の量に対して十分な氷を入れるスペースが確保できません。
また、保冷力の低いクーラーボックスだと、夏の炎天下の船上ではすぐに氷が溶けてしまい、魚の温度が上がってしまいます。
鮮度を保つことは、太刀魚の美味しさを維持する上で最も重要な要素の一つであり、保冷力の高い、適切なサイズのクーラーボックスを選ぶことが、釣果を最高の状態で持ち帰るための鍵となります。
大きすぎても困る
では、とにかく大きいクーラーボックスを選べば良いかというと、そうでもありません。
まず、船釣りの場合、船の限られたスペースに大きなクーラーボックスを持ち込むと、他の釣り人や船の運航の邪魔になってしまう可能性があります。
特に、乗り合い船では、持ち込みサイズに制限を設けている船宿も多く、規定以上のサイズのクーラーボックスは持ち込みを拒否されることもあります。
また、大きいクーラーボックスは、当然ながら重くなります。
釣行後の持ち運びはもちろん、船上での移動も大変になりますし、魚と氷で満載になった状態は、一人で持ち運ぶのが困難になるほどの重さになります。
さらに、大きすぎるクーラーボックスは、空間を冷やすために大量の氷が必要となり、結果的にコスパが悪くなるというデメリットもあります。
太刀魚釣りに最適なクーラーボックスは、「魚を曲げずに入れられる最小限のサイズ」と「十分な保冷力」、そして「持ち運びのしやすさ」のバランスが取れたモデルを選ぶことが肝心です。
太刀魚釣りに最適なクーラーボックスサイズは
太刀魚釣りのクーラーボックス選びで、最も悩ましいのが「サイズ」です。
前述したように、太刀魚は細長く、曲がってしまうと鮮度や調理のしやすさに影響が出ます。
しかし、大きすぎても船上で邪魔になったり、持ち運びが大変になったりします。
本章では、太刀魚釣りに最適なクーラーボックスのサイズについて、具体的な考え方と目安を解説します。
- 全長分サイズのクーラーボックスは皆無
- 船でも拒否されないサイズは45リットル
- 持ち運びを考慮すると35リットル前後
全長分サイズのクーラーボックスは皆無
太刀魚が曲がらずに入る理想的なクーラーボックスは、釣れる太刀魚の全長と同じ、またはそれ以上の内寸を持つものです。
太刀魚は平均で70cm〜100cm、大型では120cmを超えることもあります。
しかし、内寸が100cmを超えるようなクーラーボックスは、市販されている中ではほとんどありません。
例えば、一般的な釣り用クーラーボックスで最大の部類に入るものでも、内寸は80cm〜90cm程度です。
仮に内寸120cmのクーラーボックスがあったとしても、それは非常に大きく、船への持ち込みや、運搬が現実的ではありません。
そのため、太刀魚釣りの場合は「全長そのままのサイズ」を求めるのではなく、「可能な限りまっすぐに近い状態で収納できるサイズ」を選び、魚を収納するための工夫が必要になります。
船でも拒否されないサイズは45リットル
船釣りで最も重要なことは、「船に迷惑をかけないサイズであること」です。
乗り合い船の多くは、持ち込める荷物のサイズに規定を設けており、クーラーボックスも例外ではありません。
船宿によって規定は異なりますが、一般的に「45リットル」程度が、船に持ち込めるサイズの上限目安となることが多いです。
45リットルクラスのクーラーボックスの内寸は、長い辺で約70cm~80cm程度が一般的です。
このサイズであれば、比較的大きな太刀魚でも、斜めに入れたり尻尾を切るなどの工夫をすれば、ほぼまっすぐ、または少し曲がる程度で収納が可能です。
ただし、船の構造や船宿のルールによっては、45リットルでも大きいと感じられる場合もありますので、予約時に船宿に確認するのが最も確実です。
クーラーボックス容量 | 内寸の長さ目安 (長辺) | メリット | デメリット | 船への持ち込み |
---|---|---|---|---|
35リットル | 約60cm〜65cm | 持ち運びが楽、船上でも邪魔になりにくい、氷が少なくて済む | 大型太刀魚は曲がりやすい、数多く入れるには工夫が必要 | 比較的安心 |
45リットル | 約70cm〜80cm | 大型太刀魚も対応しやすい、収納力が高い | 持ち運びは重くなる、船上では少し場所を取る | 上限目安、要確認 |
55リットル以上 | 約80cm超 | 特大サイズも対応可能、大漁でも安心 | 非常に大きく重い、船で拒否される可能性が高い、氷代がかかる | 持ち込み困難 |
(出典:各種メーカーのクーラーボックス仕様、筆者の実釣経験に基づき作成)
持ち運びを考慮すると35リットル前後
大漁を見込んで大きなクーラーボックスを用意したものの、いざ釣りが終わって魚と氷で満載になったら、重くて持ち上げられない…といった事態は避けたいものです。
特に、電車や公共交通機関を利用する方、非力な方、女性の方など、持ち運びの負担を最小限に抑えたい場合は、「35リットル」前後のクーラーボックスがおすすめです。
35リットルクラスは、内寸の長さが約60cm~65cm程度で、太刀魚をまっすぐ入れるには短めですが、斜めに入れたり後述する「尻尾を切る」などの工夫をすれば十分に対応可能です。
また、35リットルであれば、満タンになっても一人で無理なく持ち運びできる重さであり、船上でも場所を取らず、船宿のルールに引っかかることもほとんどありません。
太刀魚釣りは「大漁か坊主か」の可能性が高い釣りなので、まずは35リットルで始めてみて、物足りなくなったら45リットルにステップアップするという考え方も良いでしょう。
初心者向け!太刀魚の入れ方・収納術のコツ
クーラーボックスのサイズを選んだら、次は実際に釣った太刀魚をどう入れるか、という問題です。
太刀魚は細長いため、ただ無造作に入れるだけではすぐに曲がってしまい、鮮度や見た目を損ねてしまいます。
本章では、太刀魚釣りの初心者の方でも簡単に実践できる、太刀魚を綺麗に入れ、鮮度を保つための入れ方と収納術のコツをご紹介します。
- 尻尾を切って入れる
- 海水氷に入れる
- 頭を交互に向けて入れる
尻尾を切って入れる
太刀魚をまっすぐ入れるための最も効果的で簡単な方法が、「尻尾を切って入れる」ことです。
前述の通り、一般的なクーラーボックスの内寸では、大型の太刀魚をそのまま入れることは困難です。
そこで、太刀魚の長さに合わせて、邪魔になる尻尾の付け根から先の部分を、ハサミで切り落とします。
太刀魚は、尻尾のほとんどの部分が非常に細く、身が少ないため、切り落としても食用の部分に大きな影響はありません。
このひと手間で、クーラーボックスの内寸(約60cm〜80cm)にぴったり収まる長さに調整することができ、魚体を曲げずに収納できます。
切り落とす際は、身を無駄にしないよう、細くなっている部分を見極めて最小限に留めるようにしましょう。
さらに完璧な血抜きをするには尻尾を切る必要があります。
サイズも鮮度も重視するなら尻尾は切った方が良いのです。
海水氷に入れる
太刀魚の鮮度を保つ上で、「海水氷(海氷)」の利用は非常に有効です。
「海水氷」とは、文字通り海水を凍らせた氷、またはクーラーボックスにペットボトルの氷と海水を混ぜて作る、冷たい塩水のことです。
魚を冷やす際には、ただの氷よりも塩水の方が冷媒として優れているため、魚体を均一かつ素早く冷やすことができます。
太刀魚はウロコがないため、淡水(真水)の氷に直接触れると、魚の表面が溶けて(変色して)しまうことがあります。
しかし、海水氷であれば、この「真水焼け」を防ぎながら、しっかりと魚体を冷やすことができます。
具体的な作り方は以下の通りです。
- クーラーボックスの底に、たっぷりの氷を入れる。(氷の量は魚の量にもよりますが、全体の1/3程度が目安)
- 船の上でバケツなどを使い、海水を汲んで氷の入ったクーラーボックスに注ぎ入れる。
この海水氷の中に、血抜きなどの処理をした太刀魚を沈めることで、最高の鮮度を保つことができます。
頭を交互に向けて入れる
太刀魚を一度にたくさん釣った場合、クーラーボックスの内部で効率よく収納する工夫が必要です。
魚体が細長い太刀魚は、魚の頭側が太く、尻尾側が細いという形状をしています。
この太さの違いを利用して、頭を交互に(互い違いに)向けて並べていくと、より多くの太刀魚を隙間なく収納できます。
具体的には、1匹目の頭が右側、2匹目の頭が左側、3匹目の頭が右側…というように、交互に並べていきます。
これにより、太い頭側のスペースを細い尻尾側が埋める形となり、空間の無駄を最小限に抑えられます。
魚と魚の間には、冷気が行き渡るように、少し隙間をあけるか、氷を散らすようにすると、より効果的に冷却できます。
筆者おすすめ!太刀魚用のコスパ最強クーラーボックス3選
太刀魚釣りに最適なクーラーボックスの選び方と収納方法がわかったところで、次は実際にどのようなモデルがあるのかを見ていきましょう。
ここでは、筆者が実際に使用したり、多くの太刀魚釣り師から評価を得ている、太刀魚釣りに最適で、コスパ最強のおすすめクーラーボックスを3つ厳選してご紹介します。
- トランクマスターHD II 4800
- スペーザ ベイシス 350 キャスター
- ライトトランクα 3200
- 筆者が実際に使って良かったモデルとその理由
トランクマスターHD II 4800
特徴 | 詳細 |
---|---|
メーカー | ダイワ (DAIWA) |
容量 | 48リットル |
内寸(長辺) | 約75cm |
保冷力 | 高グレード(真空パネル)もあり、非常に高い |
おすすめポイント | 75cmの内寸で、大型太刀魚も尻尾を切ればほぼまっすぐ収納可能。頑丈な作りで座っても安心。大容量で大漁にも対応。 |
トランクマスターHD II 4800は、太刀魚釣り師にとって非常に人気の高いモデルです。
容量が48リットルと、船への持ち込みが可能な範囲で最大級のサイズであり、内寸が約75cmあるため、ほとんどの太刀魚を曲げずに収納できます。
特に、断熱材に真空パネルを採用したモデルを選べば、非常に高い保冷力を誇り、炎天下の船上でも長時間氷をキープできます。
ただし、真空パネルモデルは、一般的なウレタンモデルよりも価格が高くなるため、ご自身の釣行スタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
デメリットとしては、容量が大きい分、満タンにすると重くなりますが運搬にはキャスターがあるので安心です。
スペーザ ベイシス 350 キャスター
特徴 | 詳細 |
---|---|
メーカー | シマノ (SHIMANO) |
容量 | 35リットル |
内寸(長辺) | 約60cm |
保冷力 | スタンダードな保冷力で、日帰り釣行には十分 |
おすすめポイント | キャスター付きで運搬が楽。35リットルは船上でも邪魔になりにくく、電車釣行にも対応しやすい。初心者でも扱いやすいサイズ。 |
スペーザ ベイシス 350 キャスターは、船での使い勝手と運搬のしやすさを重視する方におすすめのモデルです。
容量が35リットルと扱いやすいサイズで、内寸は約60cm。
大型太刀魚は尻尾を少し長めに切る必要がありますが、その分、満タンになっても比較的持ち運びが楽です。
最大の魅力はキャスター(タイヤ)が標準装備されていることで、重い荷物もゴロゴロと引っ張って運べるため、特に初心者や体力に自信のない方に最適です。
開閉しやすいフタが付いており、コスパも非常に良く、最初の1台として選ぶには間違いのないモデルです。
ライトトランクα 3200
特徴 | 詳細 |
---|---|
メーカー | ダイワ (DAIWA) |
容量 | 32リットル |
内寸(長辺) | 約56.5cm |
保冷力 | 軽量でありながら、ダイワ独自の断熱材で高い保冷力 |
おすすめポイント | 軽量で持ち運びやすい。スリムな形状で船上での取り回しが良い。コストパフォーマンスに優れている。 |
ライトトランクα 3200は、その名の通り「軽さ」を追求したモデルです。
32リットルと容量は少し小さめですが、クーラーボックス本体の重量が非常に軽いため、荷物の総重量を抑えたいアングラーに支持されています。
内寸は約56.5cmで、スペーザ 350とほぼ同等の収納力があります。
船上での移動や、車への積み下ろしなど、頻繁に持ち運びをする場面でその軽さが大きなメリットとなります。
また、本体価格も比較的安価で、コスパを重視したい初心者の方にもおすすめできます。
デメリットは、軽さを追求している分、耐久性は上位モデルに若干劣る点ですが、通常の利用であれば問題ありません。
筆者が実際に使って良かったモデルとその理由
筆者は過去、35リットルと45リットルクラスのクーラーボックスを太刀魚釣りに使用してきました。
その中で、太刀魚専用として最も満足度が高かったのは、35リットルクラスのクーラーボックスです。
理由としては、持ち運びが楽で尻尾を切れば太刀魚が曲がらずに入らないという問題をほぼ解決できたからです。
- 大型太刀魚(ドラゴン級)を釣った際にも、尻尾を少し切るだけで、魚体を概ねまっすぐの状態に保てました。
- 大漁(例えば20〜30匹)の際にも、十分な氷と太刀魚を無理なく収納でき、鮮度を保てました。
ただし、45リットルは満載になると非常に重く、持ち運びには大変でした。
もし、これから太刀魚釣りを始める初心者の方で、キャスター付きのモデルを選ぶのであれば、スペーザ ベイシス 350 キャスターから始めることを強くおすすめします。
太刀魚が入らないという問題は、尻尾を切るという入れ方の工夫で十分解決でき、運搬の苦労が格段に減るからです。
太刀魚用クーラーボックス選びでよくある質問
太刀魚釣りのクーラーボックス選びについて、初心者の方が特に疑問に思う点や、実釣でよく聞かれる質問をQ&A形式で解説します。
- クーラーボックスに太刀魚が曲がらず入る最低サイズは?
- 氷はどれくらい必要?保冷剤でもいい?
- スクエアタイプのクーラーボックスはダメ?
- 太刀魚をまっすぐ入れられない場合、切ってもいい?
- 釣行後に家で保存するときも同じクーラーボックスでOK?
クーラーボックスに太刀魚が曲がらず入る最低サイズは?
太刀魚が曲がらず入る最低サイズは、釣れる太刀魚の最大サイズによって異なります。
一般的な太刀魚の平均サイズ(70cm〜100cm)を考えると、内寸が60cm〜70cmあれば、尻尾を切るという工夫を前提に、ほとんどの太刀魚に対応可能です。
そのため、最低サイズとしては、35リットルクラス(内寸約60cm)のクーラーボックスが実用的な選択肢となります。
このサイズであれば、船での取り回しも良く、運搬の負担も少ないため、初心者にもおすすめです。
氷はどれくらい必要?保冷剤でもいい?
鮮度を保つためには、十分な量の氷が必要です。
目安として、クーラーボックスの容量の1/3〜1/4程度を氷で満たすことをおすすめします。
太刀魚釣りのように、魚体を冷たい海水氷に浸す入れ方をする場合、氷が溶けるスピードも速くなるため、多めに用意しておきましょう。
保冷剤(蓄冷剤)も保冷力はありますが、魚体を均一に冷やし、ドリップを防ぐためには、海水バラ氷またはペットボトル氷をメインに使う方が効果的です。
保冷剤は、氷の持ちを良くするための補助として、氷の上に置くなど併用するのがおすすめです。
スクエアタイプのクーラーボックスはダメ?
スクエアタイプ(正方形に近い形状)のクーラーボックスは、太刀魚釣りにはおすすめできません。
太刀魚は細長い魚体であるため、細長い長方形(ロングタイプ)のクーラーボックスでないと、すぐに魚体を曲げてしまうことになります。
スクエアタイプは、アジやイカなど、魚体が短い魚を釣る際には便利ですが、太刀魚釣りではその長さを活かせないため、太刀魚が曲がらずに入らないという問題を解決できません。
太刀魚をまっすぐ入れられない場合、切ってもいい?
はい、切っても大丈夫です。
前述の収納術のコツでも解説したように、太刀魚をまっすぐ入れられない場合は、食用の身が少ない尻尾の細い部分を切って長さを調整する入れ方は、多くのベテランアングラーが行っている方法です。
この処理を行うことで、魚体が曲がるのを防ぎ、さばきやすさを維持できます。
ただし、血抜きを先に行う場合は、尻尾を切る前に、心臓が動いているうちにエラを切って血を抜ききることが重要です。
釣行後に家で保存するときも同じクーラーボックスでOK?
釣行後の一時的な保存であれば、同じクーラーボックスでOKです。
家に帰ってからも、氷や海水氷が残っている状態であれば、そのまま数時間程度は鮮度を保てます。
しかし、長期保存はできません。
家に着いたらすぐに、太刀魚をクーラーボックスから取り出し、一本ずつグリーンパーチで包み、冷蔵庫で保管するか、すぐにさばいて冷凍保存するようにしましょう。
クーラーボックスは、あくまで釣行中の鮮度保持のための道具であり、長期の家庭内保存には適していません。
太刀魚釣りに最適でコスパ最強のクーラーボックスはどれ?の総括
太刀魚釣りの成功は、魚とのやり取りだけでなく、「釣った後の処理と鮮度保持」にかかっていると言っても過言ではありません。
そして、その鮮度保持の要となるのが、クーラーボックス選びです。
この記事を通して、太刀魚釣りに最適でコスパ最強のクーラーボックスは、単に保冷力が高いだけでなく、「サイズ」と「入れ方」の工夫が重要であることを理解いただけたと思います。
- サイズは、船への持ち込みやすさと運搬の負担を考慮すると、35リットル(内寸約65cm)前後が初心者にはコスパ最強でおすすめ。大漁を見込むなら45リットルクラス(内寸約75cm)がベストですが、運搬はキャスターで引きます。
- 太刀魚が入らないという問題は、尻尾の細い部分を切って長さを調整し、頭を交互に向けて入れるという収納コツで解決できます。
- 鮮度保持のためには、海水氷(海氷)を使い、魚体を素早く均一に冷やす入れ方が最も効果的です。
筆者のおすすめモデル、キャスター付きで運搬が楽なスペーザ ベイシス 350 キャスター(シマノ)や、大漁でも安心のトランクマスターHD II 4800、軽量タイプのライトトランクα 3200(ダイワ)などが、高い保冷力と使い勝手の良さからコスパ最強と言えます。
最適なクーラーボックスを選び、正しい入れ方で処理をすることで、あなたの釣った太刀魚は、家庭で最高の味として食卓を飾るでしょう。
これで、もうクーラーボックス選びに迷うことはありません。
万全の準備で、次回の太刀魚釣りに挑んでください!
船釣りに最適なクーラーボックスの解説をしています。
太刀魚釣りができる千葉県の船宿を紹介しています。
スレた太刀魚釣り攻略方法をご紹介しています。