※本ページはアフェリエイト等広告が含まれています
昔からある真鯛の代表的な釣り方、コマセ真鯛釣り。
長いハリスを使うため結構敷居が高いと思いましたが、初めてみると楽しく、奥の深い釣りでした。
私は春の「乗っ込み」時期を中心に千葉県の釣船で真鯛を狙っています。
この時期の真鯛は白子や卵が入った肉厚の真鯛がとても美味しくハマっています。
今回はコマセ真鯛釣り攻略のコツとおすすめタックル、千葉県内房で乗っ込み真鯛を狙うことのできる釣船宿をご紹介します。
目次
船のコマセ真鯛釣り攻略のコツ5選
船のコマセ真鯛釣りの攻略のコツは次の通りです。
- 仕掛けは1本針でハリスの長さは10、12、14メートルを使い分ける
- ビーズは必要なし、ガン玉が肝
- 探見丸が最も必要な釣りがコマセ真鯛
- 竿は手持ちで誘い上げ、落とし込みはこまめに繊細に
- コマセは軽めに詰めてマメに詰め替える
詳しく解説していきます。
①仕掛けは1本針でハリスの長さ10、12、14メートルを使い分ける
コマセ釣りの仕掛けは10メートル以上のハリスを使います。
2本針の仕掛けも販売されていますが、
- 仕掛け絡みの確率を減らす
- 2本針により1本針の方が仕掛けが潮になじみやすい
という理由で1本針を使いましょう。
市販の仕掛けもありますが、ハリスと針を結ぶだけなので自分で作った方が圧倒的に価格が安いです。
ハリスはテーパー仕掛けで手元側はフロロ6号を6メートルにします。
先側はフロロ4号を4メートル、6メートル、8メートルの3パターンを用意しましょう。
千葉県内房は10メートル以上のハリスを使うことが決まっています。
基本はフロロ6号6メートル+フロロ4号4メートルの合計10メートルの仕掛けで釣りを行い、真鯛の活性や潮の流れによって12、14メートルに変更して釣りをします。
変更する条件は後述の釣り方でご紹介します。
②ビーズは必要なし、ガン玉が肝
市販のコマセ真鯛仕掛けにはビーズが付いているものが多いですが、特に必要ありません。
ビーズを付けることで仕掛け絡みの可能性が上がりますので使わなくて大丈夫です。
その代わりにガン玉をハリスに付けましょう。
ガン玉を付ける理由は沈下速度を上げて他の釣り人よりも早く餌を下にいる真鯛に見せるためです。
意外とガン玉を付けている人は少なく、むしろ沈下速度を遅くするビーズを付けている人の方が多かったりします。
食い気のある真鯛はいち早く落ちてくる餌に向かいますので同船上のだれよりも早く仕掛けを降ろすことは釣果アップに効果的です。
基本は針の上約50センチ位の位置に2Bのガン玉を付けます。
後は当日の潮の流れや真鯛の食い気によってガン玉は2B~4Bの間で調整、または追加で100センチ上に付けて増やして沈下速度をさらに上げたりします。
①のハリスの長さを12、14メートルにしたときに追加でガン玉を付けることが多いです。
③探見丸が最も必要な釣りがコマセ真鯛
私は船釣りには探見丸があると釣果があがり、釣りも楽しいと思っています。
※探見丸の記事はこちらになります。
-
船釣りにシマノ探見丸は必要?スマホアプリの探見丸スマートで良い?|船釣りの釣果アップには探見丸が必要な理由3選と搭載船の船宿を選ぶ際の注意点をご紹介
船釣りを始めると魚群探知機の探見丸が気になりませんか? 私はボート釣りで魚群探知機を使っていますのでとても興味がありました。 数度の船釣りを経験した後、思い切って購入しました。 使ってみて船釣りの釣果 ...
続きを見る
コマセ真鯛釣りは探見丸を持っていると間違いなく釣果アップが狙えます。
その理由は「コマセ真鯛が真鯛の動きに連動して仕掛けを動かして釣る釣法」だからです。
探見丸があると真鯛の動きがよくわかります。
その日の真鯛の動きに合わせて仕掛けを操作することで確実に釣果アップできます。
探見丸がない場合、船長のアナウンスで真鯛の動きを推測するしかないため、持っている人とは差がでやすいです。
探見丸を使った真鯛の動きについては後述の釣り方でご紹介します。
④竿は手持ちで誘い上げ、落とし込みはこまめに繊細に
コマセ真鯛釣りといえばロッドキーパーに竿を掛けたまま竿先を見てる姿をイメージする人も多いかと思います。
釣果アップを狙う場合、極力手持ちで竿を動かして誘い上げ、落とし込みを頻繁に行う必要があります。
真鯛が最も餌を食べるタイミングは「上から餌が落ちてきたとき」になります。
落とし込みは上から餌を落とすことで、誘い上げはその準備段階になります。
いかにタイミングよく落とし込みができるかが釣果アップのカギとなります。
誘い上げ、落とし込みのタイミングについては後述の釣り方でご紹介します。
⑤コマセは軽めに詰めてマメに詰め替える
1本針のコマセ釣りのため、針に餌が付いていないと絶対に釣れません。
付け餌チェックとコマセの詰め替えは長くても5,6分に1回行いましょう。
コマセ仕掛けを投下後、2,3回竿をしゃくって出した後は少量ずつ流れでればよいのでカゴに半分程度詰める位が最適です。
たくさん詰めてしまうと
- コマセだけ食べて真鯛の喰いが落ちる
- 真鯛以外の外道を呼び込んでしまう
良いことは何もありません。
とにかくマメに手返しよく、こまめに付け餌の取り換えとコマセ詰め替えをしましょう。
コマセ真鯛仕掛け投入の手返し方法はこちらの動画が参考になります。
動画を見てイメージを膨らませると実釣でもスムーズにできます。
船のコマセ真鯛釣りおすすめタックル
コマセ真鯛釣りにおすすめのお手頃タックルをご紹介します!
船のコマセ真鯛釣りにおすすめの釣竿
コマセ真鯛釣りは竿の調子6:4か5:5といった胴調子になります。
長さは3メートル近い竿もありますが、手持ち重視の場合2.3~2.5メートル程度の釣竿が扱いやすいです。
最もおすすめなのはダイワのリーオマスターです。
価格性能が高くこれからコマセ真鯛を始める人も買い替えの経験者もおすすめです。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめのリール
コマセ真鯛は頻繁に仕掛けを上げ下げしますので電動リール一択です。
ダイワならシーボーグ200、シマノならフォースマスター600になります。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめのコマセカゴ
千葉県内房の場合、ビシはL型、錘は80号と決まっています。
サニービシを使う方が多いですが、オキアミがつぶれたり偏って出たりでコマセ真鯛にはあまり向いていません。
ステンカンタイプと呼ばれる丸い穴の開いたカゴが絶対おすすめです。
穴が6つ程度空いてるのですが、色々試してみましたが乗っ込み時期は2つ空いている状態が最も効果的にコマセが落ちました。
4つの穴は塞いでください。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめの天秤
コマセ真鯛釣りは仕掛けが長く、絡みのリスクを減らすため長い天秤を使います。
天秤で絶対おすすめなのは吉見製作所の夢の天秤シリーズです。
形状記憶合金を使っているため
- 細くしなやかなので潮の抵抗を受けにくい
- 魚を釣り上げるときには天秤の両腕が真っ直ぐになり魚をばらしにくい
- クルクルと巻いてコンパクトに収納可能
と、良いことづくめです。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめのヨリモドシ
ヨリモドシはフロロ6号とフロロ4号を結ぶのに使用します。
回転性能がよいものを使いましょう。
ダイワのDスベイルはとても回転性能がよくおすすめです。
大きさは4号がちょうどよいです。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめの針
真鯛針は各メーカーから発売されていますが、おすすめは次の2種です。
ケンとはひっかり部分のことで、これがあると付け餌のオキアミが外れにくいです。
色は金とスムースコートがありますが、スムースコートをおすすめします。
もう1つがダイワの■ D-MAX マダイクワセ SS D-MAX マダイクワセKP(ケイムラピンク)です。
こちらは号数の割に針が短軸に造られていて、真鯛の口に吸いこまれやすくなっています。
喰い渋りにケイムラが有効な場合もあり、こちらも数組仕掛けを作っておきましょう。
船のコマセ真鯛釣りにおすすめの付け餌
釣船にはコマセ用のオキアミがあり、ここから形の良いものを選んで針に付ける人も多いです。
私はおすすめしません。
理由は
- オキアミの残りが減ってくると形のよいオキアミがなくなる
- 水分を含んでいるため針から落ちやすくもなっている
是非、付け餌のオキアミも持参しましょう。
おすすめはハード加工された商品でサイズはLLや2Lなど大きいほどよいです。
船のコマセ真鯛釣り、釣り方の流れと重要ポイント
ここからはコマセ真鯛釣りの釣り方と重要ポイントを解説します。
仕掛けの投入準備~仕掛け投入
船上で仕掛けを準備しますが、ハリスが長いため床に適当に置いておくとすぐに絡みます。
投入前に針から仕掛けを手繰りながら輪をつくって座っている座席部分か、魚を入れる桶にハリスを整理しておきましょう。
コマセカゴにコマセを入れて投入指示が出たら置き竿にしてる状態でリールのクラッチを切ってコマセカゴを海中へ入れます。
コマセカゴが沈むとハリスが海中に引き込まれていきますので手でハリスを軽く握りながら滑らせて送ります。
針が手に刺さらないよう気を付けましょう。
慣れないうちは出ていくPEラインを見ながら8メートル程度出たらクラッチを戻してラインが出るのを止めてから針を投げ入れましょう。
棚取りとコマセ振り、誘い
千葉県内房のコマセ真鯛釣りでは指示棚は海面からの深さで指定されます。
船長から上から50メートルと指示されたとしたら、PEラインを見ながら54~5メートルまで仕掛けを沈めます。
仕掛けがなじむまで20秒ほど待ったら竿をしゃくってコマセを出して2,3メートル巻く、再度しゃくってコマセを出して2,3メートル巻いて指示棚からマイナス2メートル(48メートル)に仕掛けを置きます。
30秒ほど待ってから仕掛けを徐々に降ろします。(落とし込み)
降ろし方は手でPEラインをリールから引っ張って50センチずつ4回に分けて指示棚の50メートルまで降ろします。
ここで1分ほどアタリを待ちます。
アタリがなかったら今度は竿先を徐々に持ち上げていきます。(誘い上げ)
竿がほぼ垂直になるまで上げたら10秒ほどそのまま待ってから少しずつ竿先を下げていきます。
垂直の竿先が水平になるまでゆっくりと仕掛けを降ろしていきます。(落とし込み)
ここで1分ほどアタリを待ちます。
これで大体4.5分経過していますのでアタリがなかったら仕掛けを回収してコマセ補充と付け餌を取り換えます。
千葉県内房のコマセ真鯛釣りでは船長の指示棚より下にコマセカゴを下げるのは禁止です。
指示棚よりコマセカゴが下に行くと真鯛が経過して上がってこなくなります。
探見丸がある場合の誘い
探見丸があると、真鯛がコマセにどう反応しているかが見えます。
下の探見丸の画像を見てください。
45~48メートルのラインに出ている反応は釣り人のコマセビシです。
10メートルハリスだとするとエサがあるのは55~58メートルあたりです。
底の方にいる真鯛が餌を目当てに10メートル位上昇してきています。
これは真鯛の活性がかなり高い状態です。
釣っている時、探見丸に上のように真鯛が上がってくる反応がでたらすぐに落とし込みをすると真鯛が喰ってくることが多いです。
探見丸があるとこの真鯛が上がってくる瞬間が見えるのでタイミングを合わせて落とし込みをしやすいのです。
探見丸がない場合は船長が「真鯛の反応でてきたよ」とか「真鯛あがってきてるよ」といったアナウンスがあった時に落とし込みをしましょう。
次の画像は真鯛の反応が上がってこない場合です。
真鯛は底べったりで浮いてきません。
活性があまり高くない状況です。
コマセカゴの深さは指示棚より深くできませんので10メートルのハリス仕掛けだと真鯛のいる棚まで仕掛けが届きません。
こういう状況だったときはハリスの長さを12、14メートルと長くします。
底の方にいる真鯛に仕掛けを届ける作戦です。
探見丸があればすぐに仕掛け変更で対応できます。
探見丸がない場合、船長が「今日は活性が低いなあ」とか「浮いてこないな」というアナウンスがあったときに仕掛けの長さを変更しましょう。
アタリと、取り込みまで
真鯛のアタリは前あたりなどはなく、竿先がぐぐっと持って行かれます。
置き竿の場合アワセができず、外れてしまうこともありますが、手持ちの場合、竿先をあおりながらリールを巻き始めてしっかりフッキングしましょう。
真鯛の引きは3段引きというように下方向への力強い引きが楽しめます。
ドラグでうまくかわしながら焦らずラインを巻き取りましょう。
最も注意するのは取り込み時です。
コマセカゴが取れる位置までリールを巻き、竿をロッドキーパーに付けてコマセカゴを回収します。
この時にハリスがたるむと針が外れるケースがあるのでハリスたるみが出ないよう注意しましょう。
最後にタモに真鯛を入れて取り込み完了です。
千葉県内房のコマセ真鯛釣りができる保田港~勝山港~富浦港の船宿紹介
私が通っている千葉県内房のコマセ真鯛釣りができる船宿をご紹介します。
今回ご紹介する保田港、勝山港、富浦港の釣船ですが、乗っ込みの時期は朝は地元の沖で釣りをして規定の時間になったら館山沖にある通称「象背根」や「横根」といった乗っ込み真鯛が来るポイントで釣りをします。
つまりどこの船宿もかなりの時間同じポイントで釣りをすることになります。
東京方面から近い順に保田港、勝山港、冨浦港になりますが、船での移動距離はその逆になります。
車の運転時間が短い方がよい、船の移動時間が短い方がよいといった理由で船宿を決めてもよいと思います。
保田港でコマセ真鯛釣りができる東丸
住所:〒299-1908 千葉県安房郡鋸南町吉浜
電話番号:0470553349
予約方法:電話による予約、予約時に座席を決める
駐車場:ばんやの右スペースになります。そこから歩いて船へ移動します。
春の乗っ込み時、秋の青物・真鯛での出船になります。
東京方面から最も近く、鋸南保田ICを降りてすぐ港になります。
あまり車の運転をしたくない人におすすめの船宿になります。
勝山港でコマセ真鯛釣りができる新盛丸
住所:〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山273−1
電話番号:0470551687
予約方法:電話、アプリによる予約、当日ボードから番号キャップを取る
駐車場:釣船の横周辺になります。
春の乗っ込み時の出船になります。
東京から富浦ほど遠くなく鋸南富山ICを降りて5分ほどで港に着きます。
スマホアプリから予約ができたりします。
中乗りさんもいて仕掛け絡みでもすぐ対応してくれます。
富浦港でコマセ真鯛釣りができる共栄丸
住所:〒299-2404 千葉県南房総市富浦町多田良880
電話番号:09072440460
予約方法:電話による予約、受付料金支払い順に座席を決める
駐車場:釣船のすぐ近くです。
春の乗っ込み、秋にも出船しています。
館山自動車道・富浦ICを降りて5,6分になります。
千葉県内房のコマセ真鯛船としては有名な釣船で人気も高いです。
来るまで走る距離は紹介の船宿の中で最も長いですが、ポイントまでは最も近いので長時間釣りを楽しみたい方にお勧めです。
まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
始める前は敷居の高い釣りだと思っていたコマセ真鯛釣りですが、初めて見るとそんなことはなく、楽しい釣りでした。
船で真鯛を釣る釣り方は何種類かありますが、コマセ釣りは若い人からご年配まで幅広く愛されている釣り方です。
興味を持った方、はじめはレンタルで道具を借りて初めて見るのもよいですよ。
今回ご紹介した船宿はレンタル料金は無料の船宿です。
是非挑戦してみてください!
船釣りであると便利なグッズをご紹介しています。
-
釣りライターのおすすめ!船釣りの便利グッズ8選|持っていくと快適&役立つこと間違いなしの用品をご紹介
釣りライターの私が船釣りをする時に必ず持って行く便利グッズ8選をご紹介。魚を素早く掴んで〆るためのグッズやスマホで釣りをしながらすぐに撮影できるグッズなど持っていくと快適&役立つこと間違いなしです。
続きを見る
同じ内房富津港の初心者におすすめの川崎丸ご紹介はこちら。
-
千葉県富津港の川崎丸が船釣り初心者におすすめな理由は?|予約~駐車場~受付~出船~帰港までの流れ、釣果情報の信用度や評判、口コミまでご紹介
東京、神奈川から近い千葉県富津港で船釣り初心者におすすめなのは川崎丸です。予約~駐車場~受付~出船~帰港までの流れ、釣果情報の信用度や評判、口コミまでご紹介しています。
続きを見る
館山から出船するシマアジ釣り攻略記事はこちら
-
館山市布良瀬沖のシマアジ船釣り釣果アップのコツ7選|仕掛け~釣り方~松丸、安田丸、松栄丸の釣船まで徹底解説で初心者も安心
千葉県館山市布良瀬沖は通年シマアジが狙えます。船釣りは釣果アップのコツ7選とシマアジタックルからシマアジ仕掛け~釣り方~釣船まで徹底解説で初心者も安心です。
続きを見る